トルコ旅行にクレジットカードは必須のアイテムです。トルコは日本以上にキャッシュレス化が進んでおり、主要な観光地や都市部でクレジットカードが広く利用できます。そのため、多額の現金を持ち歩くリスクを避けられるのはもちろん、両替の手間を省くことができます。一方で、海外手数料の発生や不正利用のリスク、現金が必要な場面もあるため注意が必要です。
本記事では、トルコでおすすめのクレジットカードをはじめ、キャッシュレス事情やメリット・注意点まで、トルコ旅行前に知っておきたい情報を詳しく解説します。
トルコ旅行を計画している方は、本記事を参考にして自分に合ったクレジットカードを選び、安全で快適な旅行を楽しんでください。
トルコでおすすめのクレジットカード5選
トルコ旅行に行く際には、次のクレジットカードがおすすめです。
- エポスカード
- 学生専用ライフカード
- 三井住友カード
- セゾンカードインターナショナル
- リクルートカード
すべて年会費無料で、お得な特典のついたカードばかりなので、気になるものを見つけてみてください。
エポスカード

年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa |
申し込み対象 | 日本国内在住の満18歳以上(高校生を除く) |
ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
付帯保険 | 海外旅行保険の補償額が最高3,000万円 |
海外キャッシング | 利用可能 |
エポスカードは、最高3,000万円の海外旅行保険が付帯されており、トルコ旅行の際に心強い補償を受けられる、おすすめのクレジットカードです。国際ブランドはトルコで広く使えるVisaを採用しているため、レストランやショップでの決済に困ることはほとんどありません。
さらに、旅行前に一時的な利用枠の増額申請ができ、高額な買い物にも対応可能です。補償の充実度と使い勝手の良さから、トルコ旅行に最適な一枚といえます。
学生専用ライフカード

年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa、JCB、Mastercard |
申し込み対象 | 満18歳以上満25歳以下(大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中) |
ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 発行対象外 |
付帯保険 | 最高2,000万円の海外旅行保険が自動付帯 |
海外キャッシング | 利用可能 |
学生専用ライフカードは、18歳から25歳までの学生だけが申し込める特別なクレジットカードです。国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類から選択でき、他のカードとの使い分けもしやすくなっています。また、最高2,000万円の海外旅行保険が自動付帯されており、旅費をカードで支払わなくても補償対象となる点も魅力です。
事前エントリーを済ませておけば、海外での利用額に対して4%のキャッシュバックを受けられるため、お得にトルコでの買い物や食事を楽しめます。学生のトルコ旅行を経済的にサポートしてくれる、コストパフォーマンスに優れた一枚といえるでしょう。
三井住友カード
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年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
付帯保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
海外キャッシング | 利用可能 |
三井住友カードは、券面にカード番号や有効期限が印字されない完全ナンバーレス仕様で、高いセキュリティ性能を誇るクレジットカードです。トルコのお店で決済する際も、周囲の人にカード情報を見られる心配がありません。カード情報は専用のVpassアプリで確認でき、利用通知機能を設定しておけば不正利用があった場合もすぐに気づけるため安心です。
また、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯されており、旅費の一部をカード決済すれば補償を受けられます。国際ブランドはVisaとMastercardから選択可能で、トルコでの決済に困ることはほとんどないでしょう。安全性を重視する方に適したカードです。
セゾンカードインターナショナル

年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
ポイント還元率 | 0.5%~1.0% |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険が付帯(自動付帯) |
海外キャッシング | 利用可能 |
セゾンカードインターナショナルの最大の特徴は、カード利用で貯まる永久不滅ポイントに有効期限がない点です。一般的なクレジットカードでは獲得から1〜3年でポイントが失効しますが、このカードなら帰国後に慌てて使う必要がありません。
トルコ旅行で貯めたポイントを好きなタイミングで商品や他社ポイントへ交換できるため、計画的に活用できるでしょう。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類から選択でき、トルコで普及率の高いVisaかMastercardを選べば決済に困ることはほとんどありません。年会費も無料で維持コストがかからず、長期的に保有しやすい一枚といえます。
リクルートカード

年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生を除く。本人または配偶者に安定した収入がある) |
ポイント還元率 | 1.2% |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
付帯保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯) |
海外キャッシング | 利用可能 |
リクルートカードは、年会費無料ながらポイント還元率1.2%と業界最高水準を誇るクレジットカードです。最高2,000万円の海外旅行傷害保険も付帯しており、トルコ旅行中の万が一に備えられます。JCBブランドとVisa・Mastercardブランドをそれぞれ1枚ずつ発行でき、家族カードも含めると最大4枚まで保有できます。
複数枚持つことで各カードの保険補償を合算できるため、携行品損害の補償額を手厚くしたい方は2枚以上の発行がおすすめです。高還元率と充実した補償で、トルコ旅行を経済的にサポートしてくれる一枚といえるでしょう。
トルコでクレジットカードは使える?トルコのキャッシュレス事情について
トルコでは主要な観光地や都市部でクレジットカードが広く利用できます。ここでは、トルコで利用可能な決済手段や対応している国際ブランドについて詳しく解説します。
トルコのクレジットカード普及
トルコは日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードの普及率は約7〜8割に達しています。そのため、イスタンブールやカッパドキアなどの主要観光地では、ホテルやレストラン、ショップの大半でクレジットカード決済が可能です。カフェや土産物店でも問題なく使えるため、多額の現金を持ち歩く必要はありません。
ただし、公共交通機関の利用には交通系ICカードへのチャージが必要で、現金が求められる場面もあるため、最低限の現金を用意しておくと安心です。
トルコで使えるキャッシュレス決済一覧
トルコで利用できる主なキャッシュレス決済方法は以下の通りです。
- クレジットカード
- タッチ決済
- 交通系ICカード
日本のPayPayのような全国規模のスマホ決済サービスはほとんど普及していません。そのため、旅行する際にはクレジットカードを中心に利用するのがいいでしょう。
トルコで使える国際ブランドは?
トルコで最も広く使える国際ブランドは、VisaとMastercardの2つです。トルコ国内におけるシェア率はVisaが約55%、Mastercardが約43%を占めており、この2ブランドで市場のほぼ全体をカバーしています。特にMastercardはトルコ国内で高い普及率を誇り、地方の小規模店舗でも利用できるケースが多いです。
一方、JCBやAmerican Expressは使える店舗が限定的で、観光地の一部ホテルや大型店舗以外ではほとんど対応していません。トルコ旅行では、VisaまたはMastercardのいずれか、できれば両方を持参すると安心です。
トルコでクレジットカードを使うメリット
トルコでクレジットカードを使うメリットとしては、次の4つがあります。
- 海外旅行保険の付帯や紛失・盗難の補償がある
- キャッシュレス決済の方が便利な場面が多い
- 優待特典が利用できる
- 両替の手間が減り大量の現金を持ち歩かなくて済む
一つずつ解説していきます。
海外旅行保険の付帯や紛失・盗難の補償がある
多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯しており、トルコ旅行中の万が一に備えられます。たとえば、ケガや病気による治療費、携行品の損害、カードの紛失・盗難などに対する補償が用意されています。
ただし、海外旅行保険が利用付帯だった場合、旅費の一部をカード決済しなければ適応されない可能性があるため注意が必要です。カードによって補償内容や適用条件が異なるため、出発前に保険の詳細を確認しておくといいでしょう。
キャッシュレス決済の方が便利な場面が多い
トルコでは日本以上にキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードで支払える場面が非常に多くあります。たとえば、イスタンブールやカッパドキアなどの主要観光地では、ホテルやレストラン、土産物店の大半がカード決済に対応しています。
また、クレジットカードなら支払い時に両替レートを気にする必要がなく、利用明細で支出管理もしやすくなります。多額の現金を持ち歩くリスクも避けられるため、キャッシュレス決済の方が便利で安心でしょう。
優待特典が利用できる
クレジットカードには様々な優待特典が用意されており、トルコ旅行をより快適でお得にすることができます。たとえば、レンタルWi-Fiや宅配サービスの割引、提携レストランでの特別価格など、旅行中の出費を抑えられる特典が豊富にあります。ゴールドカード以上なら空港ラウンジも使えるため、出発前にゆったりと過ごすことができます。
また、主要都市では現地のサポートを受けることができ、カードの紛失や病院の紹介、オプショナルツアーの手配などを日本語で相談可能です。海外旅行に慣れていない方や英語が苦手な方にとって、心強い特典といえるでしょう。
両替の手間が減り大量の現金を持ち歩かなくて済む
クレジットカードがあれば、トルコ旅行中に両替の手間が減り、大量の現金を持ち歩く必要がなくなります。多くの店舗でカード決済ができるのはもちろん、必要な現金は現地ATMで海外キャッシングを利用すれば、24時間いつでも必要な分だけ引き出せます。
海外キャッシングの手数料は両替所より安く、たとえば10万円分を引き出した場合の手数料は約1,700円程度です。一方、両替所では手数料が2,000円〜10,000円かかるケースもあり、コスト面でもキャッシングの方がお得といえます。
トルコでクレジットカードを使うときの注意点
トルコでクレジットカードを使う際には、次のような点に注意しましょう。
- 支払いは現地通貨建てにする
- 海外手数料がかかる
- 不正利用やスキミングに十分注意する
- ある程度の現金は用意しておく
順番に解説していきます。
支払いは現地通貨建てにする
トルコでクレジットカード決済をする際には、必ず現地通貨(トルコ・リラ)建てを選択しましょう。決済方法には「現地通貨(トルコ・リラ)建て」と「円建て」の2種類があり、円建てを選ぶと店舗側が設定した割高な手数料を払うことになります。そのため、店舗の決済端末に「TRY or JPY」と表示された場合は、TRY(トルコ・リラ)を選ぶようにしてください。少しの注意で旅行費用を節約できます。
海外手数料がかかる
トルコでクレジットカードを使用すると、海外手数料が発生します。この手数料はカード会社や国際ブランドによって異なりますが、利用額の1.6〜2.2%程度が一般的です。たとえば、10万円分の買い物をした場合、1,600〜2,200円の手数料がかかる計算になります。
出発前に自分のカードの手数料を確認しておき、複数枚持っている場合は手数料の低いカードを優先的に使うと節約につながります。
不正利用やスキミングに十分注意する
トルコではクレジットカードの不正利用やスキミング被害が発生する可能性があるため、十分な警戒が必要です。スキミングとは、カード情報を不正に読み取る手口のことで、ATMや店舗の決済端末に偽装機器が取り付けられているケースがあります。
そのため、ATMを使う際は明るく人通りの多い場所を選び、暗証番号入力時は手で隠すようにしましょう。また、怪しい機器が取り付けられていないか確認することも大切です。
決済後は利用明細をこまめにチェックし、身に覚えのない取引があればすぐにカード会社へ連絡してください。
ある程度の現金は用意しておく
トルコではクレジットカードが広く普及していますが、現金しか受け付けていない場所もあるため、ある程度の現金は用意しておくと安心です。たとえば、小規模な個人商店や屋台、地方の飲食店などではカードが使えないケースがあります。また、公共交通機関の利用時には交通系ICカードへのチャージが必要で、現金が求められる場合もあります。
常に500〜1,000トルコ・リラ(約2,200〜4,400円)程度を持ち歩いておけば、急な現金払いにも対応できるでしょう。
トルコでクレジットカードが使える場所
トルコでは観光客が訪れる主要な場所のほとんどでクレジットカードが利用できます。たとえば、以下のような場所は基本的にカード決済に対応しています。
- レストラン
- カフェ
- 土産店
- スーパーマーケット
- 大型商業施設
- 観光地
- ホテル
- タクシー
飲食店では大半の店舗がカード決済に対応しており、スーパーマーケットや大型商業施設、観光地の入場料などもクレジットカードが使えます。タクシーでも多くの車両がカード決済端末を備えており、現金を持っていなくても安心して利用できるでしょう。
トルコでクレジットカードが使えない場所
トルコではキャッシュレス化が進んでいますが、クレジットカードが使えない場所ももちろんあります。たとえば、以下のような場所ではカード決済に対応してないことが多いです。
- 地下鉄
- バス
- 屋台
- 小規模な個人商店
- 地方の飲食店
地下鉄やバスなどの公共交通機関では、交通系ICカードへのチャージに現金が必要になるケースが多いです。観光客向けのアプリを使えばカードからチャージできますが、一般的には現金チャージが主流です。屋台やストリートフードの店舗も現金払いが基本で、カード決済端末を備えていない場合がほとんどでしょう。
トルコのクレジットカードに関するよくある質問
ここでは、トルコのクレジットカードに関するよくある質問をまとめました。タッチ決済の有無や用意した方がいいクレジットカードの枚数などの詳細について回答してるので、不安がある方は確認してください。
トルコでクレジットカードのタッチ決済はできますか?
Apple PayやGoogle Payに事前登録しておけば、スマホでのタッチ決済も可能です。カードを店員に渡す必要がないため、スキミングや不正利用のリスクを減らせるでしょう。ただし、公共交通機関ではタッチ決済に対応しておらず、交通系ICカードへの現金チャージが必要になります。
イスタンブールカードは必要ですか?
公共交通機関を頻繁に利用する予定があるなら、イスタンブールカードの購入をおすすめします。クレジットカードでは地下鉄やバスなどに乗車できないため、スムーズな移動にはイスタンブールカードが必須です。駅の券売機で購入でき、1枚で複数人が利用できるため、グループ旅行でも便利です。
トルコで特におすすめのクレジットカードは?
トルコではVisaとMastercardが圧倒的なシェアを占めているため、この2社のいずれかを選ぶのがおすすめです。特にMastercardはトルコ国内で高い普及率を誇るため、1枚持っておくと安心です。海外旅行保険が充実したカードや、ポイント還元率の高いカードなどさまざまなので、自分の旅行スタイルや重視するポイントに合わせて選んでみてください。
トルコでクレジットカードで現金を引き出すことはできますか?
クレジットカードでATMから現金を引き出すことは可能です。主要都市や観光地には国際ブランド対応のATMが数多く設置されており、24時間いつでも利用できます。
ただし、ATM手数料が発生するため、必要最小限の金額を引き出すようにしましょう。
トルコ旅行にクレジットカードは何枚用意したらいいですか?
トルコ旅行には最低でも2枚、できれば3枚以上のクレジットカードを持参するのが理想的です。VisaとMastercardを1枚ずつ用意すれば、ほとんどの店舗で決済できるでしょう。複数枚持つことで、カードの紛失や盗難があった際も予備として使えます。また、海外旅行保険の補償額を合算できるため、万が一のトラブル時により手厚い補償を受けられる点もメリットです。
まとめ
トルコはキャッシュレス化が進んでおり、主要観光地ではクレジットカードが広く利用できます。特に、普及率の高いVisaやMastercardを持参すれば、ほとんどの店舗で決済が可能です。
ただし、クレジットカードを使えない場所もあるため、ある程度の現金は持ち歩くようにしましょう。
今後、トルコ旅行を計画している方は、本記事で紹介したクレジットカードの選び方や使い方の知識を取り入れ、安全で快適な旅行を楽しんでください。