トルコのベストシーズンは、温暖な気候で観光しやすい春と秋です。3月~5月と9月~11月がおすすめで、日本のように暖かい気候となっています。トルコのベストシーズンには、様々なイベントが開催されるのがメリットで、日本では体験できないようなイベントにも参加可能です。
イスラム教徒が多いトルコでは、守るべきルールやマナーがあるのはデメリットですが、現地の方を尊重し、イベントも体験させてもらうと、忘れられない時間を過ごすことができるでしょう。トルコに訪れる際は、平均気温もチェックし過ごしやすい洋服を持っていくことが大切です。
エリアによって気温や過ごし方も変わるため、ぜひこの記事を読んで、トルコ旅行に備えてみてください。
トルコ旅行におすすめのベストシーズンは?

トルコ旅行におすすめのベストシーズンは、温暖な気候で観光しやすい3月~5月と9月~11月です。トルコは日本のように四季があり、どの季節も違う魅力があります。
トルコ旅行で一番人気の旅行先であるイスタンブールは、春と秋が年間を通した中でも過ごしやすく、街歩きしやすいシーズンです。日差しが強くなる日もあるため、日焼け止めやサングラスなどで紫外線対策を行うことも大切です。
トルコは、1890年のエルトゥールル号事件がきっかけで日本との友好関係が続いており、親日家が多いことでも知られています。海外旅行に行くと英語や現地の言葉を不安に感じる方も多いかもしれませんが、日本語が通じる方も意外と多いのがトルコです。日本語が上手であちこち案内してくれるような方もおり、中には詐欺のような悪い方も入る点には注意が必要です。
しかし、安全に観光できる観光スポットもたくさんあるため、不安になりすぎずにトルコ旅行を楽しんでみてくださいね。
トルコ旅行が一番安く行けるシーズンは?
トルコ旅行が一番安く行けるシーズンは、夏休みなどの長期休暇を避けた3月~5月です。ベストシーズンとしても人気のシーズンに安く行くことができるため、ぜひこの時期にトルコ旅行を計画してみてください。
日本からは直行便も多く、初めての海外旅行でも気軽に訪れることができます。フライト時間は13時間半ほどと長いため、フライト中には映画を見たり本を読んだりして過ごすといいでしょう。
ゴールデンウイークや年末年始など、多くの方が大型連休となる時期はフライトも高くなります。特に年末年始は1年前からフライトを予約する方も多く、50万円を超える場合もあります。
タイなどのアジア経由にすると安く行ける場合もあるので、旅行に慣れている方はトランジットとして別の国もあわせて旅行を楽しむことができますよ。LCCを利用する場合、受託手荷物が別料金となるため、荷物がある方は荷物の追加予約を忘れずに行いましょう。
| 季節 | 航空券料金の目安 | 
| 春(3月~5月) | 78,300円~223,500円 | 
| 夏(6月〜8月) | 98,970円~184,000円 | 
| 秋(9月〜11月) | 84,297円~317,900円 | 
| 冬(12月〜2月) | 78,891円~513,400円 | 
トルコのシーズン別で見る気候と服装について
トルコは、日本のように四季があり、1年を通して観光できる魅力的な国です。日本と同じように冬は冷え込み、夏は暑くなるため、過ごしやすい季節を選ぶことをおすすめします。
服装については、季節別で詳しくご紹介しますが、ここでは全体を通してのポイントをまとめます。トルコはイスラム教の方が多く、モスクも観光スポットとして人気があります。しかし、モスク参拝にはルールとマナーを守ることが大切です。
夏の時期であっても肌の露出は避け、肌を見せない服装で訪れるようにしましょう。
| 季節 | 平均気温 | 
| 春(3月~5月) | 7.7℃~18.2℃ | 
| 夏(6月〜8月) | 24.7℃~27.4℃ | 
| 秋(9月〜11月) | 13.7℃~21.8℃ | 
| 冬(12月〜2月) | 4.2℃~9.0℃ | 
引用:気象庁
春(3月~5月)
春の3月~5月は、トルコ旅行のベストシーズンとも言えるとても過ごしやすい時期となります。3月は7.7℃と寒い日もありますが、だんだんと暖かくなっていきます。4月には例年人気の映画館で映画祭が開催され、映画好きにはおすすめのシーズンです。
また、4月にはさらに見どころがあり、イスタンブールチューリップフェスティバルはその中の一つとなります。街中に何百万本ものチューリップが咲き誇るのが特徴で、4月中旬あたりから2週間前後で美しい景色を見ることができますよ。
運動が好きな方はイスタンブールハーフマラソンに参加するのもおすすめで、毎年4月下旬に開催されます。イスタンブールの街並みを見ながら走ることができるため、普段とは違う観光を楽しむことができるでしょう。
3月下旬あたりにラマダンの時期と被ることも多いです。ラマダンとは、イスラム教の断食で1ヶ月続きます。日中は断食するイスラム教の方のために、レストランなどは閉店することもありますが、観光地である街の中心部などは営業している可能性が高いです。
| 季節 | 平均気温 | 
| 春(3月~5月) | 7.7℃~18.2℃ | 
引用:気象庁
春のトルコ旅行の服装
春のトルコ旅行に訪れる際は、基本的に日本の春と同じような服装で問題ありません。ただし3月は寒さを感じる日も多い不安定な気候となるため、フリースなどの上着があると便利です。
5月に入ると温かくなるため、カーディガンなどの羽織物があると温度調節しやすくなります。イスラム教の方が多いエリアであるため、女性であれば長袖やロングスカートなどがあると安心して観光できるでしょう。
半袖で過ごせる日も出てくるため、気軽に温度調節ができる重ね着スタイルがおすすめです。
夏(6月〜8月)
6月〜8月の夏の時期は、平均気温24.7℃~27.4℃と日本の夏のような気候になります。この時期は6月にイスタンブール音楽祭が開催され、クラシック音楽を楽しむことができますよ。オーケストラの音楽を聴きたい方におすすめです。
7月はイスタンブール・ジャズ・フェスティバルも人気で、屋外劇場などでステージ演奏を楽しめます。無料の地域コンサートが開催されるエリアもあるため、音楽好きな方はぜひこの時期に訪れてみてください。
8月には、ボスポラス海峡大陸横断水泳という日本ではなかなか見ることができないイベントが開催されます。船の航行を一時停止して行われる年に一度のイベントで、何千人もの参加者が泳いで海峡横断を楽しみます。観覧席があるため、観光として見物に訪れてみてはいかがでしょうか。
夏の暑い時期となるため、イスタンブールから少し足をのばしてビーチを訪れるのもおすすめです。
| 季節 | 平均気温 | 
| 夏(6月〜8月) | 24.7℃~27.4℃ | 
引用:気象庁
夏のトルコ旅行の服装
夏のトルコは、日本の夏と同じようにTシャツやノースリーブで過ごせる気候です。日差しが強くなるため、紫外線対策は忘れずに行いましょう。また、朝晩が冷え込むことも考えられるため、羽織物があると便利です。
室内の冷房対策にもなるため、忘れずに薄手の上着を準備して出かけましょう。訪れるエリアによっては湿度が低く薄手の長袖シャツが必要になる場合もあります。乾燥するエリアの場合、リップクリームや保湿クリームを持っておくと快適に過ごせますよ。
秋(9月〜11月)
9月〜11月の秋のトルコは、20℃前後の気候で過ごしやすい時期です。9月下旬頃にはアートフェアが開催され、イスタンブールに国内外のギャラリーが集まります。アートが好きな方やゆっくりと観光を楽しみたい方におすすめのイベントです。
10月下旬から11月にかけて、イスタンブール演劇祭が開催される時期で、様々なエリアで演劇やダンスなどのパフォーマンスを楽しむことができます。街歩きに適した時期なので、ゆっくりと散策してみてください。
アクバンク・ジャズ・フェスティバルが開催されるのもこの時期で、毎年9月下旬から10月中旬頃に開催されます。街中でジャズミュージックを楽しめるだけでなく、トークショーなども開催されます。
山間部に行くと、紅葉が楽しめるエリアもあるため、自然が好きな方にとってもおすすめの時期です。公園を散歩するだけでも景色を楽しめるため、一日はゆっくりと過ごす日を計画してみてはいかがでしょうか。
| 季節 | 平均気温 | 
| 秋(9月〜11月) | 13.7℃~21.8℃ | 
引用:気象庁
秋のトルコ旅行の服装
秋のトルコの日中は暖かく、夕方から夜にかけて冷え込むため温度調節しやすいカーディガンや薄手のジャケットがあると便利ですよ。朝晩が冷え込むため、フリースやセーターが必要になる場合もあります。
また、降水量が多くなる時期でもあるため、レインコートや折りたたみ傘も用意しておくと安心です。風が強い日は体感温度が下がるため、寒さが苦手な方は多めに洋服を持ってきておきましょう。
冬(12月〜2月)
12月〜2月の冬になると、平均気温は4.2℃~9.0℃とガクッと下がります。12月5日は「世界トルココーヒーの日」として制定されており、広場などにコーヒースタンドが並ぶ日となりますよ。コーヒー好きな方にはぜひ訪れてほしいイベントで、コーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
トルコはイスラム教の方が多いため、クリスマスの時期は普通の日常を過ごす方も多いです。しかし、キリスト教徒やヨーロッパ系の住民が住むエリアでは、クリスマスデコレーションを飾り、お祝いムードとなります。
市内のショッピングセンターもクリスマスツリーの飾りつけを行うため、クリスマス気分を味わいたい方はショッピングモールへ出かけてみてはいかがでしょうか。
年越しはカッパドキアで花火を見て過ごすのもおすすめです。元旦にも気球があがるため、普段とは違う年末年始を過ごすことができるでしょう。
| 季節 | 平均気温 | 
| 冬(12月〜2月) | 4.2℃~9.0℃ | 
引用:気象庁
冬のトルコ旅行の服装
冬のトルコ旅行の服装は、日本の冬と同じように重ね着を基本とし防寒対策をしっかりと行いましょう。厚手のコートやダウンジャケットが必要で、さらにセーターやマフラー、手袋などで防寒をすることが望ましいです。
また、雨や雪に備え、防水性のある上着があると安心です。折りたたみ傘などコンパクトな雨具も重宝します。内陸部では気温が氷点下になることもあるため、訪れるエリアに合わせた防寒対策が必要です。
トルコ旅行で気をつけるべきシーズンや休暇
ここからは、トルコ旅行で気をつけるべきシーズンや休暇についてご紹介します。トルコは宗教色も強い国であるため、宗教上のマナーなども気をつけておく必要があるでしょう。また、ツアーの中止なども視野にいれて行動できるよう、注意点をまとめました。
ラマダンや犠牲祭の時期に注意
トルコはイスラム教の方が多いエリアで、イスラム教のイベントは国中で行われます。とくにラマダンの時期は、1ヶ月間の断食が行われるため、レストランやお店などがお休みとなる場合もあります。
エリアによっては、レストランの残飯などで生きている野良犬がおり、レストランが1ヶ月休業になることで食事にありつけない野良犬もいます。食事ができないことで吠えたり噛みついたり狂暴になりやすい時期なので、狂犬病の可能性も考え、犬には近づかないようにしましょう。
ラマダンでは、断食のほか全ての欲を禁ずる時期となります。肌の露出を避け、イスラム教の方々を刺激しないようマナーを守って観光を楽しみましょう。犠牲祭の時期も同じで、レストランなどの営業時間が変更になることや、交通機関が混雑することが考えられます。
冬はカッパドキアの気球ツアーが中止になることも
トルコ旅行で人気のエリアであるカッパドキアは、気球ツアーが有名な場所です。気球ツアーは天候などの理由でツアー中止になることも考えられ、中止になる確率は年間で20%~30%と言われています。
乗客の安全を考えた運営を行っている以上中止は仕方のないことですが、観光予定が崩れてしまうのは避けたいですよね。気球ツアーが中止になるのは安全面から仕方のないことであるため、中止になった際の代替プランを考えておくと安心です。
ハイシーズンになると、気球ツアーが中止になった翌日はキャンセル待ちの人で埋まる可能性もあるため、カッパドキアには最低でも2泊~3泊しておくと安心です。
まとめ
トルコは、日本人にもとても人気のある国で、様々な観光スポットがあります。日本と同じように四季があるため、色とりどりの自然が楽しめるのもトルコの魅力です。季節によって魅力が豊富に揃っているため、目的に合わせて時期を選ぶといいでしょう。
イベントも数多く開催されており、コーヒーや映画、演劇など、趣味に合わせた旅行プランを計画してみてくださいね。トルコ旅行では、イスタンブールはもちろん、カッパドキアやアンカラなど魅力的な街がたくさんあるため、ぜひいろいろな都市に足を運んでみてください。カッパドキアの気球ツアーでは美しい景色を楽しめるため、中止になる可能性も視野にいれながら、余裕のある計画を立ててトルコ旅行を満喫しましょう。

