フィリピン旅行は、街歩きを楽しみたいならマニラ、ビーチでシュノーケルやダイビングを楽しみたいならセブ島と旅の目的に合わせて行先を選べるのがメリットです。ただし、乾季と雨季があるため、ベストシーズンを知らなければ観光中に豪雨のような雨が降ってしまうのがデメリットだと言えます。
この記事では、フィリピンのベストシーズンやフライトが安い時期を徹底調査してご紹介しています。約半年間ある乾季の中でも、日差しが強くなく過ごしやすい時期を選べば快適に過ごすことができますよ。
服装は夏の服装で問題ありませんが、フィリピンならではの注意点もあるので詳しく解説しました。フィリピン旅行は注意点を抑えておくだけで、観光がより楽しくなるでしょう。ぜひフィリピン旅行前にフィリピンの気候やベストシーズンについて知り、最高の旅行計画を立ててみてくださいね。
フィリピン旅行におすすめのベストシーズンは?

フィリピン旅行におすすめのベストシーズンは、12月から3月中旬です。フィリピンの乾季の乾季は11月から5月ですが、フィリピンの3月下旬~5月上旬は気温があがり非常に暑くなることもあるため観光する際は注意が必要となります。
乾季は雨が少なく日照時間が長いのが特徴です。フィリピンと言えば海でのアクティビティが魅力の一つですが、雨が少ない時期に旅行に行くことで天候を気にせずに楽しむことが可能です。
また、雨季の時期にフィリピン旅行に訪れると、観光で外にいる際に雨が降る可能性が大いに考えられます。特に短期間の旅行であれば、雨で予定がキャンセルになってしまうのはもったいないですよね。フィリピン旅行を最大限に満喫したい方は、ぜひ雨が少なく天候が丁度よい12月~3月中旬に訪れてみてください。
ただし、フィリピンは7,000を超える島があり、ベストシーズンは訪れたい島によって若干変わります。ここでは、フィリピン旅行で人気のマニラとセブ島にフォーカスし、さらに詳しくベストシーズンをお伝えします。
マニラ旅行におすすめのベストシーズン
マニラ旅行におすすめのベストシーズンは、1月~2月です。マニラの乾季はすでにお伝えした11月から5月ですが、1月~2月は雨が少なく観光にも最適な時期となっています。
マニラは高層ビルが立ち並ぶ活気ある都市であるため、気温が上がりやすい3月下旬~5月上旬は高層ビルの熱気でさらに気温が上昇しやすくなるため注意しましょう。
セブ島におすすめのベストシーズン
セブ島におすすめのベストシーズンは、3月~5月です。海でのアクティビティやダイビングを満喫する方も多いセブ島では、晴天率の最も高いこの時期が最高のシーズンとなります。
3月下旬~5月上旬は気温が上がりやすくなるとは言え、40℃近い暑さになることはないため、海やプールでの時間を楽しみやすい気候です。太陽に照らされた美しい海を見ることができますよ。
フィリピン旅行が一番安く行けるシーズンは?
フィリピン旅行が一番安く行けるシーズンは、フィリピンの雨季にあたる6月~8月です。以下の表は、日本人観光客でも利用する方が多い路線の、成田ーマニラ便で比較しました。ただし、この金額はローコストキャリア(LCC)の場合です。
LCCの場合、季節問わず年間通して2万円台で行けることが多くなります。ただし、受託手荷物が別料金となる点は注意が必要です。
フルサービスキャリア(FSC)の場合、往復10万円を超えることも多く、年末年始は早くから予約しても高額となるでしょう。近年は4万円代で予約できるFSCも多いため、しっかりと比較検討してフライト予約を行うことが大切です。
FSCのメリットは、受託手荷物が価格に含まれている点で、23kgなど大きな荷物を預けることが可能です。長期で旅行に行く方やお土産をたくさん購入して帰りたい方などは、FSCでフライトを探すことをおすすめします。
| 季節 | 航空券の目安 |
| 春(3月~5月) | 23,600円~81,500円 |
| 夏(6月~8月) | 20,600円~119,200円 |
| 秋(9月~11月) | 21,700円~143,300円 |
| 冬(12月~2月) | 25,700円~200,900円 |
フィリピンのシーズン別で見る気候と服装について
フィリピンは1年を通して温暖な気候ですが、シーズンによって違いがあります。シーズン別の気候の違いを知ることで、フィリピン旅行に訪れる際の服装を選びやすくなるため気候を知ることが大切です。
乾季は11月~5月ですが、気候が上がる3月~5月とそれ以外の時期では服装選びにも違いが出ます。また、雨季になるとスコールのような雨も増えるため、雨に合わせた服装や傘などの準備が必要です。
ぜひフィリピン旅行に訪れる時期に合わせて、しっかりと服装の準備を行ってくださいね。
| 季節 | 平均気温 |
| 乾季(11月~2月) | 26.9℃~28.2℃ |
| 乾季:ホットドライ(3月〜5月) | 28.6℃~30.3℃ |
| 雨季(6月〜10月) | 28.3℃~29.6℃ |
引用:気象庁
乾季(11月~2月)
乾季(11月~2月)は、日中は28℃前後となり暖かく日差しが強くなります。日本が冬になる時期であるため、暖かい場所へ旅行に行きたい方にフィリピン旅行は最適です。大きなイベントも多い時期である上に乾季なので、観光スポットに訪れるだけでなく、フィリピンならではの行事に参加するのもいいでしょう。
11月下旬には、ヒガンテスフェスティバルというイベントがあり、3mもある巨人が街を練り歩く日本ではなかなか見ることのできない賑わいを楽しめます。また、フィリピンはキリスト教徒の多い国であるため、クリスマス期間は大きな賑わいを見せますよ。
12月16日~25日までの9日間がクリスマス期間となりますが、これは聖母マリアが懐胎しキリストが生まれるまでの9ヶ月を意味しています。クリスマスは1年の中でも特別な日として祝われる祝日です。
大みそかには花火があがるエリアも多く、ワイワイと年越しを過ごしたい方にもおすすめとなっています。
| 季節 | 平均気温 |
| 乾季(11月~2月) | 26.9℃~28.2℃ |
引用:気象庁
乾季のフィリピン旅行の服装
基本的にはTシャツやショートパンツで快適に過ごせる時期です。しかし、冷房対策として薄手のカーディガンやストールを持ち歩くと寒さを感じた際も安心して過ごせます。
朝晩は涼しく感じることもあるため、薄手の羽織物も準備しておきましょう。夜にディナーなどで出歩く際は、Tシャツのみで出かけるのではなくカーディガンなどコンパクトにたためるものを持っておくとかさばりません。
乾季:ホットドライ(3月〜5月)
3月~5月はホットドライとも呼ばれ、30℃を超える日もある暑い日が続く時期となります。通常の乾季と違い、朝晩も蒸し暑さを感じる時期です。3月末~4月中旬までは聖週間(ホーリーウィーク)と呼ばれ、クリスマスと並ぶほどの大きなイベントとなります。
フィリピン人はヤシの葉っぱを編んだ枝を持って、早朝から教会でお祈りを行います。キリストがエルサレムで磔刑に処せられた後、復活するまでを盛大に祝うイベントです。フィリピンでは、この1週間肉・卵・乳製品・酒を口に入れないこととなっているようです。
ホーリーウィーク最終日のイースター当日にこれらが解禁となるため、肉や卵を使ったフィリピンの伝統料理が振る舞われます。フィリピンに知り合いがいる方は、家庭に招いてもらうこともできるでしょう。
フィリピンにはイスラム教徒も生活しているため、この時期になるとラマダンという絶食の期間が始まり、ラマダンが明けた後には大きなお祝いが行われます。日本ではなかなか見ることのできない宗教イベントに参加するのも、おもしろい体験になりますよ。
| 季節 | 平均気温 |
| 乾季:ホットドライ(3月〜5月) | 28.6℃~30.3℃ |
引用:気象庁
ホットドライのフィリピン旅行の服装
ホットドライのフィリピン旅行の服装は、日本の真夏の服装が基本となります。日中はTシャツやタンクトップにショートパンツなど、通気性の良い服装がおすすめです。日差しも強くなる時期なので、帽子やサングラス、日焼け止めなど紫外線対策は必須となります。
室内では冷房が効いていることが多いため、ホットドライの時期であっても薄手の羽織物はあると便利です。
雨季(6月〜10月)
雨季(6月〜10月)は、スコールと呼ばれる一時的で激しい雨が降る日が多くなります。短時間で止むことが多いため、雨が降ってきた場合は室内で過ごしておくとすぐに止むでしょう。27℃前後で比較的過ごしやすいですが、雨の影響で湿度があがることがあります。
6月には、豚の丸焼き(レチョン)にドレスやアクセサリーなどで飾り付けを行い、街中をパレードするおもしろいイベントが開催されます。パレードの後にはレチョンを囲んで食事を楽しみます。イスラム教の犠牲祭が行われるのもこの時期で、平和と本当に大切なものを思い出す日として盛大に祝われるイベントです。
10月にネグロス島バコロド市で行われるマスカラフェスティバルもおもしろいイベントで、奇抜で派手な衣装とマスクを着てストリートダンスを繰り広げる様子を見ることができます。
現地ガイドをお願いすると、イベントの際の現地の文化や風習も教えてくれるため、フィリピンの方々を尊重した上でイベントに参加できるでしょう。
| 季節 | 平均気温 |
| 雨季(6月〜10月) | 26.9℃~28.2℃ |
引用:気象庁
雨季のフィリピン旅行の服装
雨季のフィリピン旅行の服装は、Tシャツやショートパンツなどで問題ありませんが、雨で湿気が多いことも考えると、通気性がよく速乾性のある薄手の服があると安心です。さらに、突然のスコールに備え、折り畳み傘やレインコートなども必須のアイテムとなります。
また、屋内の冷房が効きすぎている場合に備え、薄手のカーディガンなどがあると便利です。足元は濡れても問題のないサンダルなどがいいでしょう。
フィリピン旅行で気をつけるべきシーズンや休暇
最後に、フィリピン旅行で気をつけるべきシーズンや休暇についてご紹介します。注意点を知っておくことで、よりフィリピン旅行を楽しめるようになるため、訪れる時期に合わせてチェックしてみてください。
旧正月と秋夕(チュソク)
フィリピンには、旧正月と日本のお盆にあたる秋夕(チュソク)があり、この時期はレストランやお店が閉まることがあります。さらに空港や電車などが混みあうこともあるため、普段のように快適に旅行を楽しめない可能性が高いです。
旧正月は中華系のフィリピン人が祝う旧暦の正月で、毎年1月末から2月中旬が旧正月となります。特にマニラのチャイナタウンでは、盛大に祝われるため、特に注意しておきましょう。
諸聖人の日と死者の日は日本のお盆にあたる時期で、家族が集まり亡くなった祖先たちを思い出す日となります。日本のように厳粛な雰囲気はなく、特別な料理をお墓に持ち寄り家族で食事を楽しむイベントです。
この期間もお店やレストランが休みになる可能性もあり、街が混雑するため旅行で訪れるのは避けておくと安心です。
セブ島は1月シヌログ祭りの混雑も注意
セブ島では、1月にシヌログ祭りが開催されます。幼きイエスキリストであるサントニーニョへ感謝を捧げるイベントです。セブ島最大のイベントとも言われ、大迫力のパレードを見ることができます。
イベントの締めには花火が打ち上げられ、花火も見どころの一つと賑わいを見せますよ。ただし、多くの人が集まり混雑するため、人混みの中でスリに遭う可能性も考えられます。さらに、メイン会場周辺ではテロ対策など安全上の理由から、スマートフォンなどの通信が制限されることがあります。
一緒に訪れた方とはぐれて連絡が取れなくなる可能性も考えられるため、訪れる方はもしものときの待ち合わせ場所を事前に決めておくのもおすすめです。
7~10月は台風シーズン
7~10月は台風シーズンとなり、フィリピンにたくさんの台風が上陸します。特に8月と9月は台風の発生も活発となるため、旅行前には頻繁に天気予報をチェックしておくことが大切です。
台風が近づくと雨風が強くなり観光どころではなくなってしまいますが、万が一台風が上陸した際は、ホテルステイを楽しむなど代替案を考えておくといいでしょう。
フィリピン旅行で人気のセブ島は、台風の影響を比較的受けにくいと言われています。台風を避けたい方はセブ島旅行を計画してみてください。台風の場合、観光中に気を付けることはもちろんフライトが変更になることもあります。
日程に余裕を持ったスケジュールでフライト予約も行いましょう。
まとめ
フィリピンはたくさんの島があり、観光や海のアクティビティなどを楽しめる海外旅行におすすめの島です。乾季と雨季があるため、季節を選ばないと観光中にスコールのような激しい雨が降る場合があります。
乾季は雨が少なくとても過ごしやすい季節で、美しい海で泳いだりアクティビティを満喫することが可能です。さらに、フィリピンならではのイベントも多いため、イベントの時期に合わせて訪れると日本では味わえない賑わいを楽しめます。
LCCを利用すればフライトが安いシーズンも多いため、ぜひベストシーズンにフィリピン旅行に訪れてみてください。
