旅行をよりお得に楽しむためのカギとなるのが、クレジットカードで貯められる「マイル」です。飛行機の搭乗だけでなく、日常の買い物や公共料金の支払いでもコツコツ貯められるため、上手に活用すれば特典航空券や座席アップグレードなどさまざまなメリットを受けられます。
ただし、カードによって還元率や年会費、特典内容は大きく異なるため、自分の目的に合った一枚を選ぶことが重要です。
この記事では2025年最新の「マイルが貯まる最強カード」を紹介するとともに、選び方のポイントやマイル活用のコツ、ANAとJALの違い、注意点までを幅広く解説します。マイルを賢く使いこなして、次の旅行をもっと快適に楽しみましょう。
【2025年最新】マイルが貯まる最強クレジットカード8選
飛行機での旅をもっとお得に楽しむなら、日々の支払いで効率よくマイルを貯められるクレジットカード選びが大切です。2025年現在、年会費や還元率、特典内容などを比較すると同じ「マイル重視」でもカードごとに得意分野は異なります。
ここでは、人気と実用性の両方を兼ね備えた8枚を厳選し、基本スペックと特徴をまとめました。
エポスカード

| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa |
| ポイント還元率 | 0.5% |
| マイル交換先(航空会社) | JALなど |
| マイル交換レート | 2ポイント=1マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、ショッピング保険、盗難補償 |
| 空港ラウンジの利用 | 不可 |
| プライオリティ・パス | なし |
エポスカードは、初めてマイルを貯めてみたい人にとって使いやすい一枚で、年会費がかからないため維持費を気にせず手軽に持てるのが大きな魅力です。
ポイント還元率は0.5%と標準的ですが、貯めたポイントはJALなどの航空会社のマイルへ交換でき、日常の支払いから少しずつマイルを増やせます。海外旅行傷害保険など最低限の補償も備わっており、旅行初心者のサブカードとしても役立ちます。特典を重視しない分、シンプルな設計で長く使い続けられるカードです。
年会費無料なのに旅行保険が充実
JCBカードW

| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| マイル交換先(航空会社) | ANAなど |
| マイル交換レート | 1ポイント=3マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険 |
| 空港ラウンジの利用 | 不可 |
| プライオリティ・パス | なし |
JCBカードWは、年会費無料ながらもポイントの貯まりやすさに定評があります。通常のJCBカードに比べて常時2倍のポイントが貯まる設計で、日常の支払いを中心に効率よくマイルへつなげることが可能です。
特にANAマイルとの相性が良く、ポイント交換レートも優れているため、ANA便をよく利用する人には心強い選択肢となります。国内外の旅行保険が自動付帯し、買い物時の補償もそろっているため、普段使いから旅先まで安心感が続くカードです。
18歳〜39歳限定の1枚!
ANAアメリカン・エキスプレス・カード

| 年会費 | 7,700円(税込) |
| 国際ブランド | American Express |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| マイル交換先(航空会社) | ANA |
| マイル交換レート | 1ポイント=1マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、手荷物遅延補償、キャンセル補償 |
| 空港ラウンジの利用 | 可 |
| プライオリティ・パス | なし |
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、ANAのフライトをよく利用する人にとって信頼度の高い一枚です。
ポイントの交換先はANAマイルに特化しており、1ポイント=1マイルと分かりやすく使いやすいのが特徴。手荷物遅延やキャンセル補償といった旅行時に役立つ保険が手厚く、空港ラウンジサービスも利用できるため、出発前の時間を快適に過ごせます。
年会費はややかかりますが、マイルを効率的に貯めたい人や、旅行中のサポートを重視する人には特に向いているカードです。
MileagePlusセゾンカード

| 年会費 | 1,650円(税込) |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard |
| ポイント還元率 | 0.5〜1.0% |
| マイル交換先(航空会社) | ユナイテッド航空(MileagePlus) |
| マイル交換レート | 1,000円=15マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険 |
| 空港ラウンジの利用 | 不可 |
| プライオリティ・パス | なし |
MileagePlusセゾンカードは、ユナイテッド航空のマイレージプログラム「MileagePlus」と連携したカードです。買い物や公共料金の支払いなど、日常の利用で自動的にマイルが貯まる仕組みが魅力で、1,000円ごとに最大15マイルを獲得できます。
スターアライアンス加盟航空会社の特典航空券にも使えるため、海外旅行を視野に入れている人には特に適した選択肢です。年会費も比較的お手頃で、マイルを国際線中心に活用したい人や、アライアンス系航空会社を頻繁に利用する人に向いています。
今なら初年度年会費無料!
MileagePlus セゾンゴールドカード

| 年会費 | 16,500円(税込) |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| マイル交換先(航空会社) | ユナイテッド航空(MileagePlus) |
| マイル交換レート | 1,000円=15マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、航空機遅延補償 |
| 空港ラウンジの利用 | 可 |
| プライオリティ・パス | あり(有料) |
MileagePlusセゾンゴールドカードは、通常カードよりも高還元率でマイルが貯まる本格派です。年会費は上がりますが、マイル積算率の高さや、空港ラウンジ・プライオリティ・パスの利用といった旅行特典が充実しています。
ユナイテッド航空やスターアライアンス系航空会社の利用が多い人なら、長距離フライトでの特典航空券にも手が届きやすいです。補償内容も強化されているため、ビジネス出張や年に数回以上の海外旅行を計画している人にとって、コストに見合った価値を感じられる一枚でしょう。
マイル還元率が1.5%・無期限!
三井住友カード(NL)
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| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard |
| ポイント還元率 | 0.5〜5.0%(特定店舗) |
| マイル交換先(航空会社) | ANAなど |
| マイル交換レート | 1ポイント=3マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、ショッピング保険、盗難補償 |
| 空港ラウンジの利用 | 不可 |
| プライオリティ・パス | なし |
三井住友カード(NL)は、コンビニやカフェなど日常使いでポイントが高還元になるのが特徴です。特定店舗では最大5%の還元を受けられ、貯まったポイントをANAマイルなどへ交換できます。
年会費が無料で維持費の心配がなく、初めてのマイルカードとしても取り入れやすい点が魅力です。非接触決済にも対応しているため、スピーディーな支払いとマイル獲得を両立できます。普段使いからじっくりマイルを貯めたい人に向いているバランスのよい一枚です。
今なら最大21,600ポイントもらえる
ANA JCBカード

| 年会費 | 2,200円(税込) |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント還元率 | 0.5〜1.0% |
| マイル交換先(航空会社) | ANA |
| マイル交換レート | 1ポイント=3マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険 |
| 空港ラウンジの利用 | 可 |
| プライオリティ・パス | なし |
ANA JCBカードは、ANAマイルを貯めるためのスタンダードな選択肢です。ポイント還元率は0.5〜1.0%と標準的ですが、交換レートが高く、効率よくマイルを増やせます。
空港ラウンジサービスが付帯しており、搭乗前の時間を快適に過ごせるのも嬉しいポイントです。年会費も比較的抑えられているため、ANA便をよく利用する人や、初めて本格的にマイルを貯めてみたい人におすすめの一枚です。
日常の支払いから航空券への交換まで、幅広く活用できます。
ライフカード(学生専用)

| 年会費 | 無料 |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB |
| ポイント還元率 | 0.3〜0.6% |
| マイル交換先(航空会社) | ANAなど |
| マイル交換レート | 1ポイント=3マイル |
| 付帯保険(最大3つ) | 海外旅行傷害保険、ショッピング保険、盗難補償 |
| 空港ラウンジの利用 | 不可 |
| プライオリティ・パス | なし |
ライフカード(学生専用)は、学生でも手軽にマイルを貯め始められる一枚です。年会費が無料でポイント還元率は控えめですが、コツコツとポイントを積み上げて航空券に交換できる仕組みが魅力です。
学生限定の優待や海外旅行保険も備わっているため、初めての留学や卒業旅行にも安心して使えます。社会人になる前からマイルの仕組みに慣れておきたい人にとって、入門編として非常にバランスの良いカードです。
旅行保険が自動付帯!
マイルが貯まる最強クレジットカードの選び方

クレジットカードを選ぶときは、ただマイルが貯まるだけでなく、自分のライフスタイルとの相性を考えることが大切です。同じマイル系カードでも、還元率や年会費、旅行特典などの条件が少しずつ異なるため、何を重視するかで最適な一枚は変わります。ここでは、カード選びで注目すべき6つのポイントをわかりやすく解説します。
①マイル還元率の高いカードを選ぶ
マイルを効率よく貯めたいなら、最初に注目すべきは還元率です。普段の買い物や公共料金の支払いなど、日常的に使うほど差が出るポイントなので、できるだけ高い還元率を持つカードを選ぶと有利になります。特に以下の5枚は、マイルを貯めやすい代表的なカードです。
| カード名 | マイル還元率 | 特徴 |
|---|---|---|
| MileagePlusセゾンゴールドカード | 1.5%相当 | 利用額に応じ自動でマイル加算。国際線特典にも強い |
| ANAアメリカン・エキスプレス・カード | 1.0% | ANAマイルに等価交換可能で使いやすい |
| MileagePlusセゾンカード | 最大1.0% | ユナイテッド航空利用者に有利な設計 |
| JCBカードW | 0.6〜0.9% | 無料カードながら高還元を維持 |
| 三井住友カード(NL) | 最大1.0% | 特定店舗利用でポイント効率が大幅アップ |
マイル還元率はカード選びの基本です。どんなに特典が多くても、日常の利用でマイルが貯まりにくいと効率は下がります。
生活費や定期支払いなど、毎月の支出を集約できるカードを選ぶと、自然とマイルが増えやすくなるのでおすすめです。
②入会・利用キャンペーンの有無を選ぶ
カードによっては、入会特典として数千〜数万マイルがプレゼントされるキャンペーンを実施していることがあります。
初回利用や一定額の決済が条件となる場合が多いため、応募条件や期間を事前に確認しましょう。普段の生活費やサブスク決済などをまとめて支払いに使えば、無理なく条件を達成できることも多いです。キャンペーンで得られる初期マイルは、長距離路線の特典航空券にもつながる大きなチャンスになります。
③年会費のお得なカードを選ぶ
コストパフォーマンスを重視するなら、年会費にも目を向けましょう。無料または低コストで持てるカードなら、維持費を気にせず長期的に使い続けやすくなります。
| エポスカード | 無料 |
| JCBカードW | 無料 |
| 三井住友カード(NL) | 無料 |
| ライフカード(学生専用) | 無料 |
| MileagePlusセゾンカード | 1,650円 |
| ANA JCBカード | 2,200円 |
| ANAアメリカン・エキスプレス・カード | 7,700円 |
| MileagePlusセゾンゴールドカード | 16,500円 |
無料カードは、マイル入門者にもおすすめです。一方、年会費のかかるカードは特典や補償内容が充実しているため、旅行頻度が高い人や上級サービスを利用したい人には価値があります。利用目的と支出額に見合う年会費かどうかを見極めましょう。
④旅行で役立つカードを選ぶ
旅行が好きな人にとって、マイルの還元率だけでなく付帯サービスの充実度も大切な判断基準です。空港ラウンジの無料利用はもちろん、手荷物の宅配サービスや海外旅行保険、航空機の遅延補償などが付いていると、出発から帰国までの快適さが大きく変わります。
特にANAアメリカン・エキスプレス・カードやMileagePlusセゾンゴールドカードは、ラウンジでの待ち時間を快適に過ごせるほか、万が一のトラブルにも備えられる手厚い補償が魅力です。
このような特典は一見すると地味に思えますが、長距離の移動や家族旅行ではその差が大きく、旅の満足度を左右します。マイルを貯める力に加えて、旅行全体をより快適で安心なものにしてくれる機能があるかどうかにも注目しましょう。
⑤JAL・ANAのどちらの利用が多いかで選ぶ
よく利用する航空会社が決まっている場合は、マイルの移行先との相性を重視すると無駄がありません。例えばANA便を中心に使う人は、ANAアメリカン・エキスプレス・カードやANA JCBカードなど、マイルがスムーズに移行できるカードを選ぶと効率が上がります。
JALをよく利用するなら、エポスカードのようにJAL系マイルへ交換しやすいカードが便利です。さらに、国際線の利用が多い人は、ユナイテッド航空と提携しているMileagePlusカードを活用することで、スターアライアンス加盟便への特典航空券にも交換しやすくなります。
自分の旅行スタイルとマイル移行先が一致していれば、よりお得な特典がもらいやすくなるでしょう。
⑥プライオリティパスの利用ができるかで選ぶ
海外旅行や出張の機会が多い人にとって、プライオリティ・パスの有無は快適さを左右する大切な判断基準です。
プライオリティ・パスとは、世界1,300か所以上の空港ラウンジを利用できるサービスで、乗り継ぎの待ち時間や早めのチェックイン時に落ち着いて過ごせる環境を確保できます。ドリンクや軽食、Wi-Fiなどのサービスが充実しており、移動の疲れを大きく軽減できるのが魅力です。
今回紹介した中では、MileagePlusセゾンゴールドカードが対象となっており、旅行頻度が高い人には特におすすめです。なお、カードによっては別途申し込みが必要な場合や同伴者の利用条件が異なるため、出発前に必ず詳細を確認しましょう。
ANAマイルとJALマイルの違い【どっちがいい?】

どちらも特典航空券への交換で使用可能ですが、それぞれで条件が異なっています。使いやすさや有効期限、提携先などの違いを理解しておくと、より自分に合った貯め方が見えてきます。
| 最低必要マイル数(国内線) | 5,000マイル(東京→大阪) | 6,000マイル(東京→大阪) |
| 最低必要マイル数(国際線) | 12,000マイル(ソウル) | 7,500マイル(ソウル) |
| 有効期限 | 36か月 | 36か月 |
| 予約変更 | 可(無料) | 可(無料) |
| キャンセル料 | 3,000マイル | 3,100マイル相当 |
| 就航地数(国内線) | 約50都市 | 約60都市 |
| 就航地数(国際線) | 約45都市 | 約30都市 |
| 提携航空会社数 | 約35社(スターアライアンス) | 約20社(ワンワールド) |
ANAは海外向けネットワークが広く、海外旅行で使いやすいのが特徴です。一方、JALは国内線の路線数が多く、日本国内の移動が多い人に向いています。
必要なマイル数はJALが有利なケースもありますが、行き先や時期によってはANAのほうが少ないマイルで交換できる場合もあります。提携航空会社の数も選び方のポイントになり、自分がよく利用する路線に合った方を選ぶと効率的です。
JAL航空券の必要マイル数・交換方法
JALのマイルは、国内・国際線ともに特典航空券への交換がしやすく、人気の高い路線も多くそろっています。以下は主要な目的地を例にした、片道または往復に必要なおおよそのマイル数です(エコノミークラス基準)。
| 路線 | 必要マイル数(往復) | 備考 |
|---|---|---|
| 東京 ⇔ 札幌 | 約12,000マイル | 国内人気路線。季節変動あり |
| 東京 ⇔ 沖縄 | 約15,000マイル | 長距離国内線でも比較的少なめ |
| 東京 ⇔ ソウル | 約7,500マイル | 最低水準で交換可能な国際線 |
| 東京 ⇔ ホノルル | 約40,000マイル | 人気のリゾート路線 |
| 東京 ⇔ ロンドン | 約60,000マイル | 長距離路線ではやや高め |
ANA航空券の必要マイル数と交換方法
ANAのマイルはスターアライアンス加盟会社との連携が強く、国際線の選択肢が豊富です。主要路線の目安マイル数は以下の通りです(エコノミークラス基準・往復)。
| 東京 ⇔ 福岡 | 約10,000マイル | 短距離国内線は少ないマイルで利用可 |
| 東京 ⇔ 那覇 | 約12,000マイル | 長距離国内線でも比較的低コスト |
| 東京 ⇔ ソウル | 約12,000マイル | 国際線の入門路線として人気 |
| 東京 ⇔ ホノルル | 約40,000マイル | 家族旅行でも使いやすい人気路線 |
| 東京 ⇔ ニューヨーク | 約50,000マイル | 長距離でもマイル効率が高い |
ANAマイルも、公式サイトやアプリから特典航空券に交換できます。スターアライアンス加盟航空会社の特典航空券にも利用でき、複数都市を組み合わせた旅程が組みやすい点が特徴です。マイルの有効期限は36か月のため、計画的に利用することで失効を防ぎやすくなります。
貯まったマイルはどうする?おすすめの活用方法

マイルは航空券への交換だけでなく、さまざまな使い道があります。どの方法が最もお得かは、旅行の頻度や生活スタイルによって変わります。ここでは代表的な活用法を5つ紹介し、それぞれの特徴や活用ポイントを解説します。
航空券に交換する
マイルの活用方法として最も一般的なのが、特典航空券への交換です。日本国内のフライト・海外へのフライトともに、時期や需要によって貯めたポイントで無料航空券に交換できます。
繁忙期は多くのマイルが必要になりますが、オフシーズンを狙えば通常よりも少ないマイルで航空券を獲得することが可能です。特に海外へのフライトでは、高額になりやすい長距離便をマイルで手配すれば、コストパフォーマンスがぐっと高まります。
計画的に旅行を組み立てることで、マイルの価値を最大限に活かせます。
飛行機の座席アップグレードに利用する
ビジネスクラスやプレミアムエコノミーへのアップグレードにもマイルが使えます。
特に国際線では座席のグレード差が大きいため、アップグレードに使うと1マイルあたりの価値が高くなることも!基本的にアップグレードは空席状況に左右されるため、早めの申し込みが有利です。
航空券購入後でも追加マイルで上位クラスへ変更できるため、快適な旅を目指す人に向いています。
ANA SKY コイン・e JALポイントに交換
航空券以外の使い道として人気なのが、マイルをANA SKY コインやe JALポイントに交換する方法です。ANA SKY コインはANAの航空券や旅行商品に使える電子通貨のようなもので、1コイン=1円として利用できます。マイルの有効期限が迫っているときも、SKYコインへ交換すれば実質的に有効期限を延ばせるのが利点です。
e JALポイントも同様に1ポイント=1円として使え、搭乗券やツアー代に充当できるため、出張や旅行のコスト削減に役立ちます。こちらも有効期限を伸ばしたい場合や、マイル数が特典航空券に届かないときに便利な活用方法です。
電子マネーに交換
マイルは、電子マネーに交換して日常生活でも使えます。ANAマイルなら楽天EdyやWAON、JALマイルならdポイントやPontaポイント、WAONなどへの交換が代表的です。
ただし、交換レートは航空券への利用に比べると低くなる傾向があります。旅行の予定がないときや、失効しそうなマイルを無駄にしたくないときの選択肢として有効です。
ショッピングに利用する
航空券以外に、マイルを商品交換やオンラインショッピングで使う方法もあります。ANAマイレージモールやJALマイレージバンクでは、家電やギフトカードなどのアイテムと交換可能。マイルを使って直接商品を手に入れたい人にとって便利ですが、こちらも交換レートは航空券やアップグレードに比べて低めです。
お得さよりも利便性を重視する場合に向いています。
クレジットカードでマイルを貯める際の注意

マイルは上手に使えば大きな価値を生みますが、仕組みをよく理解せずに貯めてしまうと、せっかくのマイルが無駄になることも。ここでは、特に注意しておきたい3つのポイントを解説します。
マイル交換の際は手数料がかかる
マイルを航空券やポイントへ移行する際、カード会社や航空会社によっては手数料が発生する場合があります。
特にANAやJAL以外の提携先にマイルを移行する際は、数百円〜数千円の移行手数料が必要になるケースがあるため注意が必要です。還元率だけでカードを選ぶのではなく、移行コストも含めて考えると、実際のマイル価値を正しく判断できます。
マイル移行の有効期限に注意
マイルには必ず有効期限があり、約36ヶ月(3年)で失効するのが一般的です。カードから航空会社のマイレージプログラムへ移行した時点で有効期限がカウントされるため、移行を後回しにしすぎると使う前に失効してしまうリスクがあります。
特に月末で期限が切れるケースが多いため、移行スケジュールは早めに立てておくと安心です。有効期限が近づいた場合は、キャッシュレス決済や買い物に使えるサービスへの交換も検討すると無駄がありません。
外資系航空会社へのマイル交換でサーチャージを節約
国際線の特典航空券を発券する際、燃油サーチャージが別途かかる場合がありますが、外資系航空会社の特典航空券ではこの費用がかからない、もしくは非常に安くなるケースがあります。
たとえばユナイテッド航空やアメリカン航空などのマイルを使うと、同じ区間でも日本の航空会社に比べて大幅に出費を抑えることが可能です。実は、同じマイル数でも航空会社によって必要な費用が違うことも。出発前に少し調べるだけで、旅がもっとお得になります。
マイルが貯まるクレジットカードに関するよくある質問

マイルを貯め始めたばかりの人から、すでに使いこなしている人まで、共通して気になるポイントをまとめました。ここでは特に質問の多い3つのテーマについて、分かりやすく解説します。
マイルと現金はどちらがお得?
単純な価値だけで比べると、マイルは現金より高い価値になることが多いです。例えば、東京からハワイまでの往復航空券を購入すると10万円前後かかりますが、マイルなら4〜5万マイルで手に入るケースがあります。この場合、1マイルあたりの価値は2円以上になるため、現金で購入するよりお得です。
ただし、電子マネーや商品交換などに使うと1マイル=1円以下になることも。なるべく航空券やアップグレードなど「現金で買うと高額なもの」に使うと、マイルの価値を最大化できます。
おすすめのマイルの使い道は?
もっともおすすめなのは特典航空券への交換です。特に国際線や長距離路線では現金との差が大きく、マイルの価値を高めやすい方法です。
次に人気が高いのが座席アップグレードで、マイル数は多めに必要ですが、快適性が大きく向上します。また、有効期限が近いマイルはANA SKY コインやe JALポイントへの交換で延命させ、航空券購入時に使うのも有効です。旅行の予定がなくても、貯めたポイントをそのまま眠らせる必要はありません。
さらに電子マネーや提携ポイントに交換すれば、普段の買い物にも役立てられます。
10,000マイルでどこまで行ける?
10,000ポイントほどで、日本各地の大都市間を移動できる航空チケットに交換できます。例えば、東京から福岡・札幌・沖縄などの人気路線にも、時期によっては片道または往復で交換できることがあります。
国際線の場合は短距離路線が中心となり、ソウルや台北といった東アジアの都市へ向かう片道フライトは、特にお得に利用できるケースが多いです。10,000マイルは大きな国際旅行には届きませんが、初めての特典航空券体験には十分な量となります。小さな旅でマイル活用の楽しさを実感するのも良い使い方です。
まとめ
マイルは、ただ貯めるだけでは本当の価値を発揮できません。自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを選び、日常の支払いから効率よく貯めることで、航空券の購入や座席アップグレードなど、現金以上の価値を生み出せます。
さらに、ANAやJALといった航空会社ごとの特徴を理解し、提携サービスやキャンペーンを活用すれば、マイル活用の幅は大きく広がります。使い道を工夫すればマイルは通貨ではなく、旅の可能性そのもの。知らない景色に出会うチャンスです。
今のうちから賢く貯め方と使い方を整えて、理想の旅を叶える第一歩を踏み出しましょう。


