真珠養殖場跡を再生した海辺のリトリート「うみらぼ」は、三重県志摩市・英虞湾の静かな入り江にある、船でしか辿り着けない宿。移動の時間から非日常を味わえるほか、海と向き合いながら何もしない贅沢を味わえる場所として、いま静かに注目を集めています。
今回は「うみらぼ」の魅力や楽しみ方について紹介していきます。
真珠養殖場跡から生まれた海辺のリトリート「うみらぼ」

三重県志摩市・英虞湾。穏やかな入り江が幾重にも連なるこの海域に、船でしか行くことのできない特別な宿があります。
その名は、船で行く 海辺のリトリート「うみらぼ」。かつて真珠養殖が行われていた施設跡を再生し、現在は1日1組限定の貸切滞在型リトリートとして運営されています。
静かな湾内を船で進み、陸から離れた場所に降り立つ。その体験そのものが、日常から心身を切り替えるための“入口”です。ここでは、観光地的な賑わいとは異なるかたちで、人がリラックスする場として親しまれています。
役目を終えた場所から、次の時間を生み出す
うみらぼは、使われなくなった真珠養殖場跡地を活用して生まれました。
英虞湾は、日本の真珠養殖の歴史を語る上で欠かせない場所であり、自然を感じながら産業を育ててきた土地でもあります。そうした背景を持つ場所で、「役目を終えたから終わり」ではなく、次の価値を重ねていく。その思想が、うみらぼの根底にあります。
施設は1日1組限定。誰にも急かされず、他人の気配に左右されることもありません。海辺の静かな環境に身を置き、「何もしない贅沢」を楽しめる場です。
伊勢志摩・英虞湾という立地が持つ力

伊勢志摩、とりわけ英虞湾は、「里海」と呼ばれる、人の営みと自然が共存してきた海の象徴的なエリアです。リアス海岸が生み出す穏やかな内湾、真珠養殖をはじめとする漁業の歴史、そして海とともに生きてきた人々の暮らし。そのすべてが折り重なり、単なる景勝地ではない時間の層を形成しています。
うみらぼが立つのは、そうした歴史の“途中”にある場所。
さらに、伊勢志摩国立公園内という豊かな自然環境でありながら、完全な秘境ではなく、人の気配が静かに残る希少な立地でもあります。このバランスが、ひとときの贅沢を生み出します。
「船で行く」ことが、不便ではなく価値になる理由

うみらぼへは、船でアクセスします。
もともと真珠養殖場は陸路での往来が難しい場所でしたが、その制約を「不便」として切り捨てるのではなく、体験として組み込んだのが、うみらぼの特徴です。
船に乗った瞬間から、視界や音、時間の流れが変わります。到着する前に、自然と日常のスイッチがオフになっていく。
一般的な宿泊施設が「到着してから非日常が始まる」のに対し、うみらぼでは移動そのものがリトリートです。この隔絶性があるからこそ、深い休息や対話、内省の時間が生まれやすくなっています。
何かをしない、という贅沢な過ごし方

うみらぼでの滞在は、予定を詰め込むスタイルではありません。
焚き火、SUP、海を望むデッキでの読書や対話。行為そのものはとてもシンプルですが、英虞湾の穏やかな海況が、安心感のある没入を支えます。
特に大切にされているのは、予定を決めない時間。
朝夕の光の変化、潮や風の気配に合わせて行動が自然に決まり、思考がほどけていきます。便利さではなく、時間の密度と質を重視すること。それが、うみらぼのリトリートです。
海と一体になるサウナ体験

施設内には、木の香りに包まれるバレルサウナが設けられています。
サウナを出た先に広がるのは、英虞湾の海。水風呂の代わりに海へ入るという体験は、この場所ならではです。
導線は、サウナから海、そして桟橋やデッキでの外気浴へ。人工物を極力排し、視界に入るのは空と海、耳に届くのは波と風の音だけ。
ここでのサウナは「ととのう」ためではなく、本来の感覚に戻っていくための時間として位置づけられています。
初心者でも安心できる、頑張らなくていいリトリート

うみらぼのリトリート体験には、決まったプログラムや達成目標はありません。
SUPやサウナも、無理に参加する必要はなく、見ているだけでも構いません。1日1組限定のため、周囲を気にすることなく、自分のペースで過ごせます。
穏やかな入り江という海況と、シンプルな導線が、「何もしなくていい」時間を支えています。
季節ごとに楽しめる海での過ごし方
春は、やわらかな光の中でのデッキ時間や散策が心地よく、夏はSUPや海遊び、焚き火が映える季節です。秋は空気が澄み、対話や内省が深まり、冬には最も静かな時間が訪れます。
特に冬は、空気の透明度が増し、夕日が海と空を濃く染める瞬間が格別です。人も少なく、サウナ後の外気浴やサンセットタイムが、より深く心に残ります。
観光地ではなく、「立ち止まる場所」として

「何もしない」を過ごす時間。その中でこそ、本当に大切にしたい感覚が生まれるでしょう。
「何かをしに来る」のではなく、「何もしないために来る」。
うみらぼは英虞湾の静かな入り江で、皆さんの旅のお手伝いをしていきます。
| 施設名 | 船で行く 海辺のリトリート「うみらぼ」 – 真珠養殖場跡に生まれた、海と過ごす絶景の宿 – |
| 公式サイト | https://umilabo.co.jp/bookinghub |
| 住所 | 三重県志摩市阿児町鵜方 |
| 営業時間 | チェックイン 13:00 – 15:00 チェックアウト 翌日10:00まで |
| 定休日 | なし |

