四季が紡ぐ絶景と非日常体験――「TheMana Village」が描く“原風景に泊まる旅”

高知県土佐清水市、四国最南端の地・足摺岬。豊かな自然と、どこまでも続く海の青に包まれたこの地に、「TheMana Village（ザマナヴィレッジ）」はあります。

リゾートホテルでありながら、地域と深くつながり、旅人に“原風景に泊まる”という新しい体験を届けている同施設。2024年にオープンし、今後も新たな魅力が増えていくであろう、その魅力に迫っていきます！

「ざまな」に込めた想い──地域との共創から生まれる場所

「TheMana Village」の名前に込められているのは、幡多地域の方言で「多様さ」を意味する「ざまな」という言葉。施設の担当者は「この地域の魅力や人との関係性を大切にしながら、それを旅人に届けたい」という想いを語ります。

施設自体は、もともとの旅館をリノベーションしながら再生したもの。地域に根差した運営がコンセプトとなっており、毎年少しずつ改装を加えながら進化を続けています。

「TheMana Village」は、ただの宿泊施設ではなく、地域資源の再発見と活用の場としても注目を集めています。

旅先としては決してアクセスが良いとは言えない足摺岬。しかしここには、観光地にはない魅力がそろっているといいます。

「新鮮で旨味の強い豊かな食材、大自然の絶景、そして温泉。これらがそろっていたことが、この地を選んだ理由です」と担当者の方が言うように、地元の料理人が腕をふるう料理や、海に溶け込むようなインフィニティデッキ、自然と調和するようにデザインされたインテリアなど、細部にまで工夫が行き届いています。

滞在そのものが、地域の“良いもの”を五感で感じられる体験に。訪れる人は自然と「また来たい」と思わされるのです。

宿泊者がまず驚くのは、すべての客室がオーシャンビューであること。「楽しんでいただきたいという思いから、若手スタッフがデザインを手がけたコンセプトルームもあります」と話すように、客室は均質ではなく、個性あふれるラインナップです。

中でも特に人気なのが、最上級グレードの「TheManaスイート」。露天風呂とテラスがついたラグジュアリーな空間で、記念日やプロポーズといった特別な日に選ばれることが多いそうです。

実際にリピーターの利用も多く、宿泊者からは「他にはない感動があった」という声が寄せられています。

四国の中でも温暖な気候を誇る足摺岬。そんなTheMana Villageで、特におすすめの季節は冬だといいます。

その理由は「クエ鍋」。毎年冬になると提供されるこの鍋料理は、地元の食材の旨味を凝縮した逸品で、多くの宿泊客が目当てに訪れます。

また、星空観賞も冬の魅力の一つ。人工光が少ないこの地では、「天の川」や「夏の大三角」といった星々が肉眼で観察できます。

実際に「プラネタリウムよりもきれいだった」と感動する宿泊者も多く、星空を求めてリピートする方も少なくありません。

TheMana Villageでは、和会席とイタリアンの2種類のディナーが楽しめます。

和会席では、高知名物の「カツオの藁焼き」が人気。香ばしさと旨味を同時に味わえる一皿です。

イタリアンでは、黒潮の恩恵を受けた魚介類や、地元野菜を使った創作料理が登場します。いずれのコースも、地元の旬の食材を生かしたメニュー構成で、「ここでしか味わえない料理」に出会うことができます。

TheManaでは、地域課題でもある空き家活用や一次産業への挑戦も始まっています。

2024年には、空き家をリノベーションしたヴィラタイプの客室「BASE」をオープン。農園での収穫体験や、旬の果実を味わうアクティビティも今後展開予定とのことです。

「旅を通じて、非日常を感じながらも、地域の今と未来に少しでも関わってもらえたら」と担当者。旅の楽しさと地域の温かさが交差する場所、それがTheMana Villageです。

TheMana Villageは、毎年少しずつ姿を変えながら進化を続けています。訪れるたびに新しい発見があり、自然とともに生きる豊かさを感じられるこの場所。

「今後も地域とともに、空き家や農業といったテーマにも取り組んでいきたいと考えています。TheMana Villageは、単なるリゾートではありません。自然と調和した暮らしや、地域の魅力と出会える場として、多くの方に体験していただきたいです」とのメッセージもいただきました。

四季折々の風景、豊かな味覚、そして満天の星空。日常の喧騒から離れ、心と身体をゆだねる旅を、TheMana Villageで体験してみてはいかがでしょうか。