山梨県笛吹市一宮町にある「桔梗信玄餅工場テーマパーク」は、誰もが一度は耳にしたことのある銘菓「桔梗信玄餅」の世界を体感できる人気スポットです。工場見学やお土産屋さん、レストランなど多様な楽しみ方ができることで人気です。
ここからは、桔梗信玄餅工場テーマパークの魅力や歴史に迫っていきます!
明治から続く、愛され続ける老舗の歴史

桔梗屋の始まりは明治22年。創業者・中丸熊太郎氏が甲府市内で和菓子屋を開業したのが原点です。当初は「きんつば」で名を馳せ、地域の人々に親しまれました。その後、時代の変化とともに店舗を拡大し、平成2年に現在の一宮町へ本社を移転。
同敷地内にレストランやアウトレットショップを併設したことがきっかけで、「まるでテーマパークのよう」との声が広まり、「桔梗信玄餅工場テーマパーク」として親しまれるようになりました。
中央自動車道・一宮御坂インターからすぐの好立地にあり、アクセスの良さと豊かな自然環境を生かした開放的な施設として、年間を通して多くの観光客が訪れています。
工場は約11,000平方メートルの敷地に建ち、延べ床面積は5,000平方メートル。四季折々の自然を感じながら、伝統と革新が融合した菓子づくりが行われているのです。
山梨の味を全国へ ― 「桔梗信玄餅」誕生秘話

「桔梗信玄餅」が生まれたのは昭和43年。洋菓子ブームが広がる中、三代目・中丸幸三氏が「日本人の嗜好に合うお菓子を」との想いから開発に着手しました。ヒントになったのは山梨に古くから伝わる「安倍川餅」で、お盆の時期に食べる風習をヒントに、一年中楽しめる形へと進化させたのが「桔梗信玄餅」でした。
当時としては珍しかった“風呂敷包み”のスタイルは話題を呼び、「包装を解いて黒蜜をかける」という体験そのものが、新たな楽しみとして人気を集めました。今では全国的に知られるお土産ですが、素朴で飽きのこない味わいと、手作りのぬくもりを大切にする姿勢は変わりません。
さらに2020年代には、約50年越しの構想を実現させた「桔梗信玄餅 極」も登場。容器まで食べられる“最中”を使用し、味と体験の両面で進化を遂げています。伝統を守りながら挑戦を続ける桔梗屋の精神が感じられる逸品です。
五感で楽しむ“お菓子のテーマパーク”

「桔梗信玄餅工場テーマパーク」は、製造工程の見学や体験ができる施設として、観光客に人気を集めています。無料の「工場見学」では、ガラス越しに職人たちの手仕事を間近で見ることができ、桔梗信玄餅の作られ方を学ぶことができます。
なかでも大人気なのが「桔梗信玄餅の詰め放題」。グリーンアウトレットで毎日開催され、専用袋いっぱいに詰めても220円というお得さから、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期には前夜から行列ができるほどの人気ぶりです。
さらに、早朝から訪れるお客様のために始めた「ほうとう食べ放題」も好評。大鍋で煮込んだ山梨の郷土料理をセルフで楽しむことができ、まさに地元の味を体感できるサービスなんです。
また、「規格外品を無駄にしない」という考えのもと、アウトレット店舗も併設。環境への配慮と“もったいない精神”を大切にしながら、地域との共生を図っています。
多彩な施設と食の魅力

テーマパーク内には、和食・洋食・焼肉など4つのレストランが並び、自社農園で栽培した野菜や果物を使った料理が楽しめます。郷土料理の「ほうとう」や「鶏もつ煮」、県産ワインなど、山梨の味覚を存分に堪能できます。
滞在時間の長い来場者やバスツアー客のために作られた「プレミアムランチプラン」も人気。団体客にも対応した特別メニューが提供され、観光と食を組み合わせた新たな体験を提供しています。
桔梗屋グループが描く“地域で遊ぶ一日”

桔梗屋は、「ハイジの村」や「森の中の水族館。」「清里丘の公園」など、山梨県内で複数の観光施設を展開しています。
「ハイジの村」は、アニメ『アルプスの少女ハイジ』の世界観を再現した花と自然のテーマビレッジ。四季折々の花々とスイスの街並みを思わせる景観が魅力です。
「森の中の水族館。」は、日本でも珍しい淡水魚専門の水族館。透明度の高い富士の湧水を使用した水槽では、まるで魚が空を飛んでいるかのような幻想的な光景が広がります。
「清里丘の公園」では、天然温泉やゴルフ場、キャンプ場などが揃い、子どもから大人まで楽しめるレジャースポットとして人気です。これらの施設と桔梗信玄餅工場テーマパークをめぐることで、山梨の自然・文化・食を一度に体験してみるのはいかがでしょうか。
オンラインで全国へ、地域で深く
桔梗屋は「地域に根ざしたお菓子づくり」を信条としながら、オンラインショップも展開しています。山梨県に足を運ぶことが難しい方にも、桔梗信玄餅をはじめとする商品を届けるという地域の魅力の伝え方も注目できますね。
実店舗での体験と、オンライン販売による全国への発信。双方のバランスをとることで、桔梗屋はより多くの人々に“山梨の味”を広げています。
さいごに
最後に、来場予定の方に向けてメッセージをいただきました。
「桔梗信玄餅工場テーマパークでは、製造工程の見学や詰め放題、アウトレットでのお買い物をはじめ、ほうとうやオリジナルスイーツが楽しめるレストランも併設しています。ぜひご家族やご友人と一緒に、山梨の魅力を満喫しにお越しください。」
伝統と革新、そして地域への想いが詰まった桔梗屋。山梨へ観光に行く際にはぜひ桔梗信玄餅工場テーマパークに訪れてみてくださいね。
| 施設名 | 桔梗信玄餅工場テーマパーク |
| 公式サイト | https://kikyouya.co.jp |
| 住所 | 山梨県笛吹市一宮町坪井1928 |
| 営業時間 | 9時~17時 |
| 定休日 | 年中無休 |


