廃校に泊まる、懐かしくて新しい旅──「CAMPiece」がつなぐ人と地域の交流の場

かつて子どもたちの笑顔であふれていた、廃校となった小学校。その場所が今、新たな命を吹き込まれ、自然とふれあえる特別な「体験の場」へと生まれ変わっています。

株式会社運動会屋が手がける「CAMPiece(キャンピース)」は、廃校をリノベーションしたキャンプ&イベント施設。キャンプはもちろん、企業研修や地域交流の拠点としても注目を集めています。

神奈川県、千葉県、茨城県と、関東圏に4拠点を展開している「CAMPiece(キャンピース)」の魅力をご紹介していきます!

名前に込められた「つながり」の願い

「CAMPiece」という名前には、「CAMP(キャンプ)」と「PIECE(一片)」、さらに「PEACE(やすらぎ)」の意味が込められています。

キャンプを楽しむ一人ひとりが“ピース”となり、つながり合いながら、自然の中で心がほどけるような時間を過ごしてほしいという想いから生まれたと言います。

この構想には株式会社運動会屋が長年取り組んできた「運動会文化」が原点にあり、「いつでも運動会ができる場所があれば、この文化を未来に残せるのではないか」いう思いから、廃校という地がフィールドとして選ばれました。

校庭にテント、教室に笑顔──非日常の中の懐かしさ

CAMPieceの最大の特徴は、「学校に泊まれる」こと。昼は校庭にテントを張り、夜は焚き火を囲んで語らい、雨が降れば体育館で思い切り遊ぶことができます。

教室では友人と机を囲み、図書室では静かに本を読む。まるで子どもの頃の放課後に戻ったような、懐かしさと新鮮さが共存する体験が魅力です。

たとえばCAMPiece君津(千葉県)では、制服のレンタル(有料)も可能で、訪日観光客からも人気を集めています。実際に、「まるでアニメの中に入ったようでした」と語る外国人利用者も多くいらっしゃいます。

廃校でキャンプ+運動会──人がつながる仕掛けづくり

CAMPieceでは、宿泊だけでなく、「運動会ができるキャンプ場」としての仕掛けも魅力のひとつです。リレーや玉入れなどの競技を通して、家族同士が仲良くなり、夜には焚き火を囲んでお酒を酌み交わす場面も見られます。

旅先での出会いが、次の再会へとつながるのも、CAMPieceならではの魅力でしょう。

実際に「今度は別のCAMPieceでキャンプしよう」とリピート利用されるお客様も増えており、泊まる場所でありながら、人と人が出会い、つながる「居場所」となっています。

地域と共につくる、新たな拠点

CAMPieceは、地域との連携にも力を入れています。単なる宿泊施設ではなく、かつて地域の中心だった「学校」を、再び人が集う場所として再生することを目指しているんです。

現地では、地元農家によるマルシェや地域産品の販売も実施しており、地元の魅力に触れられる場としても機能しています。観光客と地域住民の自然な交流が生まれているのです。

「訪れた方にとって思い出の場所になるだけでなく、地元の方々にとっても“誇れる場所”になれたら嬉しいです」と、運動会屋の担当者は語っています。

設立の背景には「運動会」の文化

  • 「日本が誇る“運動会”という文化を、もっと多くの人に体験してもらいたい」
  • 「いつでも運動会ができる場所があれば、その文化を未来に残せるのではないか」
  • 「自然の中で、子どもも大人も夢中になれる場をつくりたい」

そう考えたときにたどり着いたのが、「廃校」というフィールドだと言います。

かつて子どもたちが学び、遊び、笑い声が響いていたその場所を、ただ運動会をするだけの場所にとどめたくなかった、と語ってくれました。

企業研修の場としても──“学び舎”で本音が交わる時間

CAMPieceは、企業向けのアウトドア研修の場としても注目されています。

教室や体育館、黒板や机といった“学びの空間”が、自然体で本音を交わせる雰囲気を生み出し、チームの関係性を深める効果があるとのことです。

研修メニューには、運動会形式のチームビルディングや、SDGs学習を盛り込んだネイチャーゲーム、焚き火を囲んだ対話セッションなど、屋外と学校の両方の特性を活かしたプログラムがそろっています。

「廃校」という舞台が、人と組織に新たな気づきと変化をもたらす場となっているのです。

海外からの注目も高まる「君ノ高校」プロジェクト

現在、CAMPiece君津では、外国人観光客向けの「昭和レトロな学校体験プログラム『君ノ高校』」もスタートしています。

制服を着て教室で授業を受け、給食を食べ、運動会で汗を流すという“リアルな日本の学校体験”は、訪日観光の新たな人気コンテンツとなっています!

留学生のカリキュラムへの導入や、海外からの修学旅行の問い合わせも増えており、地域資源を活かしたインバウンド戦略としても可能性が広がっているとのこと。

CAMPieceがつくるのは、ただのキャンプ場ではありません。
廃校という「記憶の場所」に、新しい出会いや体験を重ねることで、人と人、人と地域をゆるやかにつなぐ、やさしい旅の拠点となっています。

最後に

CAMPieceは、廃校という懐かしくも新しい空間を活用し、キャンプ、運動会、企業研修、インバウンド体験など多彩なプログラムを展開しています。

単なる宿泊施設ではなく、人と人、人と地域をゆるやかにつなぐ「出会いの場」として、多くの人々の心に残る体験を提供しているのです。

今後も地域との連携を深めながら、国内外の利用者に向けて、新たな形を産んでくれることでしょう!

基本情報

施設名(正式名称) 株式会社運動会屋
公式サイトURL https://campiece.com/
住所 CAMPiece南足柄:神奈川県南足柄市内山2586(旧北足柄中学校)
CAMPiece横芝光:千葉県山武郡横芝光町小田部1054(旧南条小学校)
CAMPiece君津:千葉県君津市坂畑223-1(旧亀山中学校・旧坂畑小学校)
CAMPieceかすみがうら:茨城県かすみがうら市坂2039-1(旧佐賀小学校)
営業時間 各施設共通:9:00〜17:00
定休日 CAMPiece南足柄:月・火曜 ※祝日を除く
CAMPiece横芝光:火・木曜
CAMPiece君津:水・木曜(※祝日、キャンプシーズンを除く)
CAMPieceかすみがうら:シーズン営業(※詳しくはお問い合わせください)
※全拠点とも、貸切でのご利用については定休日でも対応可能です。