バリ島のベストシーズンは、雨が少なくカラッとした気候を楽しめる乾季です。バリ島には乾季と雨季があるため、雨季に訪れると雨が多い旅行になってしまうのはデメリットだと言えます。
しかし、1日中雨が降り続けることは少なく、数時間程度の土砂降りといった感じなので、観光しやすいのはメリットです。乾季のシーズンを知ることで、より楽しくバリ島旅行を満喫できるため、バリ島の気候について事前にチェックしておきましょう。
バリ島の気候を知ることで、バリ島の土地に合わせた服装で旅行を満喫できますよ。年に一度の特別なイベントも多いため、しっかりと計画を立てて事前にホテルや航空券を予約しておくことをおすすめします。
バリ島旅行におすすめのベストシーズンは?

バリ島旅行におすすめのベストシーズンは、6月~8月です。バリ島の乾季は4月~10月頃と言われていますが、乾季の始まりと終わりである4月~5月、9月~10月は、まだ雨季の流れで急なスコールが降ることがあります。
1週間程度の短期旅行であれば、やはり大雨が降る時期は避けたいと感じる方が多いでしょう。もし雨のない時期を旅行するなら、6月~8月であれば安定した天気が期待できます。ハネムーン旅行など記念旅行にもおすすめです。
しかし、雨季でも、日本の梅雨の時期のように、1日中大雨が降り続くことは少ないため、スケジュールが調整できないときでも心配はいりません。雨が降り出したときは、カフェなどに入りゆっくりと時間を過ごしてもいいでしょう。
7月、8月は夏休みシーズンで観光客が多くなる時期でもあります。人が多い時期を避けたい方は、6月にバリ島旅行を計画するのがおすすめですよ。カラッとしており湿度が低いため、日本の夏よりも過ごしやすい気候です。
バリ島旅行が一番安く行けるシーズンは?
バリ島旅行が一番安く行けるシーズンは、9月~11月です。しかし、現在はLCCと呼ばれる格安航空会社も多くバリ島に就航しており、季節を問わず安く行けるようになりました。往復で40,000円を切ることも多く、気軽にバリ島旅行を計画できます。
しかし、LCCで気を付けるポイントとしては乗り継ぎがある点です。航空会社によっては、乗り継ぎ先で再度チェックインが必要になる場合もあるため、乗り継ぎ時間には十分注意しましょう。
直行便を利用したい場合、日本は成田空港を利用します。年末年始などの大型連休にバリ島旅行を計画している場合、航空券だけで20万円を超えることもあるため、有給を取るなどの対策も必要になるでしょう。
航空券を予約する場合は、3ヶ月程度前から余裕を持って購入しておくことをおすすめします。直前の購入になると、値上がりする可能性があります。航空会社のセールなどを利用するのもいいでしょう。
季節 | 航空券価格の目安 |
春(3月~5月) | 38,600円~114,900円 |
夏(6月~8月) | 39,000円~106,500円 |
秋(9月~11月) | 38,200円~119,900円 |
冬(12月~2月) | 40,200円~217,200円 |
バリ島のシーズン別で見る気候と服装について
ここからは、バリ島のシーズン別でみる気候と服装について解説します。バリ島には大きく分けて乾季と雨季があり、乾季と雨季では気候に違いがあります。事前に気候について知っておくことで、季節に合わせた服装を用意しておきましょう。
季節 | 平均気温 |
春(3月~5月) | 28.5℃~29.7℃ |
夏(6月~8月) | 28.9℃~29.3℃ |
秋(9月~11月) | 29.1℃~29.5℃ |
冬(12月~2月) | 27.5℃~28.1℃ |
乾季(4月〜10月)
乾季はバリ島旅行でおすすめなシーズンです。日本の夏休みやお盆休み、ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休に重なるシーズンであるため、どの時期も日本人が多く訪れています。
乾季のバリ島では9月頃に、後でも詳しく説明するガルンガンとクニンガンというバリヒンドゥー教のお盆にあたるイベントが開催されます。この時期に合わせて訪れると、いつものバリ島とは違う雰囲気を楽しむことができます。
日本ではあまり海に入らない方でも、バリ島に来たらやはり海に入りたくなるのではないでしょうか。乾季で雨が少ないシーズンなら、ボートなどに乗って隣の島にシュノーケリングに行くのもおすすめです。レンボンガン島やヌサペニダ、ギリ島など、日帰りで気軽に行ける島がいくつかありますよ。
クタビーチなどに行けば、気軽にサーフィンにも挑戦できます。サーフボードの置いてあるお店に行けば、予約なしですぐにサーフィンレッスンを受けることが可能です。
月 | 平均気温 |
4月 | 29.1℃ |
5月 | 29.7℃ |
6月 | 28.9℃ |
7月 | 29.1℃ |
8月 | 29.3℃ |
9月 | 29.5℃ |
10月 | 29.1℃ |
乾季のバリ島旅行の服装
バリ島といえば、日本のように蒸し暑い気候を想像している方もいるかもしれませんが、乾季のバリ島はカラッとしており、日本の夏よりも過ごしやすいのが特徴です。日中はTシャツやタンクトップ、ワンピースなど、日本の夏と同じ服装で問題ありません。
朝晩は少し冷え込むこともあり、薄手の長袖やカーディガンなどがあると便利です。夕方以降は涼しい風を浴びながら食事などを楽しむことができますよ。冷房が効いているお店もあるため、羽織や薄手のストールもあると便利です。
雨季(11月〜3月)
雨季のバリ島は、1日1回ほど土砂降りのような激しい雨が降ります。しかし、日本の梅雨のようにずっと降り続くことは少なく、数時間すると止むでしょう。雨が降ってきたらカフェやレストランに入り、雨が止むまで店内で過ごすことをおすすめします。
ショッピングモールやマッサージなど、雨をしのげる過ごし方もたくさんあるため、ゆっくりと過ごしたい方は雨季を選んでバリ島旅行に行くのもいいですよ。年越しには、バリ島のクタビーチ周辺で大きな花火が上がります。カウントダウンの瞬間は人で溢れ混雑しますが、日本とは違う年越しを過ごせます。スリなどには注意し、貴重品は最低限にして肌身離さず持っておくことが大切です。
後で詳しく紹介しますが、3月になると、ニュピというイベントも控えています。また、毎年時期は変わりますが、イスラム教のラマダンの時期にあたることもあります。この時期はお店が閉まっていることもあるため、事前に日程をチェックしておきましょう。
月 | 平均気温 |
11月 | 29.1℃ |
12月 | 28.1℃ |
1月 | 27.5℃ |
2月 | 27.7℃ |
3月 | 28.5℃ |
雨季のバリ島旅行の服装
雨季のバリ島は、日本の夏のように多少湿度が上がります。Tシャツやタンクトップといった、夏の服装を持っておくと安心です。また、いつ雨が降るか分からないため、折り畳み傘を持っておくといいでしょう。
もしものときは、スーパーマーケットなどでカッパを購入することもできます。乾季と違い、朝晩の冷え込みは少ないですが、冷房が効いた店内も多いため、カーディガンや薄手の長袖があると安心です。
バリ島旅行で気をつけるべきシーズンやイベント
最後に、バリ島旅行で気をつけるべきシーズンやイベントについて解説します。バリ島はバリヒンドゥー教が主に信仰されており、宗教に関するイベントがあるときは交通状況や店舗の営業時間が変更になることがあるため、ぜひチェックしてみてください。
雨季(11月〜3月)はスコールが多い
バリ島の雨季(11月〜3月)は、スコールが多く降ります。夜中寝ているときに降ることもあれば、日中にいきなり降り出すこともあります。そのため、観光中に雨が降ってきた場合はすぐに店内に入るなどの対策が必要です。
日本のように長く降り続くことは少ないため、雨が止むまではのんびりと過ごすといいでしょう。また、乾季でも雨季との移り変わりである4月や10月も、雨が多い年があります。できるだけ雨を避けたい方は、ベストシーズンの6月~8月にバリ島を訪れましょう。
スコールは1日に数時間降る程度なので、ゆっくりとバリ島で過ごしたい方は、あえて観光客の少ない雨季に旅行を計画するのもおすすめです。マッサージや酵素風呂、スパといった、贅沢な過ごし方ができるのもバリ島の魅力となっています。
折り畳み傘があると便利ですが、折り畳み傘ではしのげないような雨が降ることもあるため、雨が降ってきた際は室内に入ることをおすすめします。
ガルンガン・クニンガンは店舗休業や交通混雑に注意
ガルンガン・クニンガンは、バリヒンドゥー教のウク歴(1年が210日)で年に一度あるイベントです。ガルンガンは、善が悪に勝った日として知られており、神や先祖の霊が地上に戻ってお祝いする日だと言われています。
その10日後に、天界に戻る日がクニンガンです。日本の迎え盆、送り盆にあたると言われており、ガルンガンの前後1日を含め3日間は店舗休業になることもあります。交通混雑に注意する必要もありますが、観光に大きな影響はありません。バリ島には、バリヒンドゥー教以外にイスラム教の方も多く住んでいますが、イスラム教の方がやっているお店は通常通り営業しています。
ガルンガン当日は、バリ人たちは自分の家に帰ることもあり、観光客が訪れるような場所は空いていることもあります。さらに、ガルンガンの日には、ペンジョールと言われる飾りが家の前に飾られるため、普段のバリ島とは違う雰囲気を楽しむことができますよ。
ニュピは外出・活動が全面禁止に
バリ島には、ニュピという1年に一度のイベントがあります。ニュピとは、バリヒンドゥー教の新年にあたるイベントで、「サイレントデイ」とも呼ばれています。この時期は、バリ島全体で外出や労働、火や電気の使用、殺生が1日中禁止されている特別な日です。
ニュピの日は、観光客であってもこのルールに従う必要があるため、夜ご飯の外出などもできません。ニュピの日にキャンプをしていた観光客が逮捕されるという事例もあるため、「知らなかった」では済まされません。ニュピの日は、ルールを守って過ごすことが大切です。
不便を感じることも多い一日ですが、日本では過ごすことのできない特別な時間を体験したい方におすすめです。電気が一切使えないため、美しい星空を見ることができますよ。年に一度しかない日なので、ニュピの日にバリ島で過ごしたい方は、早めに計画をしてホテルを予約しておくことをおすすめします。
まとめ
バリ島のベストシーズンを紹介しました。バリ島には、乾季と雨季がありますが、雨を避けて観光を楽しみたい方は6月~8月がおすすめです。しかし、雨季でもスコールが数時間降る程度の日も多く、問題なく観光可能です。
航空券もLCCを選べば時期関係なく低価格でバリ島旅行が実現するため、ぜひ早めに計画をしてバリ島を訪れてみてはいかがでしょうか。年に一度のイベントも多いため、事前にしっかりとスケジュールを立てて、バリ島旅行を満喫しましょう。