夏でもスキーが楽しめる「サンパーク都留グラススキー場」で味わう、都留の大自然

富士山を望む豊かな自然を味わえる山梨県都留市。夏でもスキーを楽しめる場所として知られているサンパーク都留グラススキー場では、雪のない季節にもスキーの爽快感を味わえます。

1998年のオープンから今まで初心者から競技者まで幅広く愛されている当施設の魅力に迫っていきます!

「サンパーク都留グラススキー場」開設の背景と歴史

サンパーク都留グラススキー場が誕生したのは1988年。当時のスキーブームを背景に、鹿留緑地公園の一施設として都留市が市営で開設しました。真夏でもスキーを楽しめる場所として注目を集め、やがてスキー愛好家やアスリートたちのオフトレーニングの場としても知られるようになりました。

その後は「サンパーク都留グラススキークラブ」が中心となって発展を支え、数々の公式大会が開催される“グラススキーの聖地”へと成長。「全日本ジュニア大会」や「高円宮牌グラススキージャパンオープン」など数々の公式大会が開催されたり、ここから世界選手権に羽ばたいた選手も輩出されているんです。

現在はクラブが都留市から運営を引き継ぎ、初心者も気軽に楽しめるレジャー施設として、また本格的な練習の場としての魅力を発信し続けています。

グラススキーの魅力とは

雪の上を滑るスノースキーと異なり、グラススキーは芝の上を滑走します。専用のスキー板にはベルトとローラーが備え付けられており、摩擦が大きめな分スピードは控えめなので、初心者でも安心して挑戦できるのが特徴です。

それと同時に本格的なスキルアップを求めるコアなスキーヤーの鍛錬の場として、幅広い層に愛され続けている当施設。「夏にスキーができる」という新鮮な体験はもちろん、オフトレーニングとして利用するスキーヤーも多数いるんだとか。

さらに、自然の中で風を切る心地よさや、雪山とは異なる爽快感も魅力のひとつです。芝の香りや夏の空気を感じながら滑る感覚は、まさにグラススキーならではといえるでしょう。

グラススキーのとスノースキーの違い

グラススキーとスノースキーには、下記のような違いがあります!

  • 滑走面の違い
    スノースキー:雪の上を板のソール(裏面)とエッジ(側面)で滑走。柔らかな雪にエッジが食い込み、滑らかなターンが可能。
    グラススキー:芝の上をベルトにローラーエレメントが付いた専用スキー板で滑る。摩擦がやや大きいためスピードは少し抑えめな分、初心者でも安心してチャレンジ可能。
  • 道具の違い
    スノースキー:通常のスキー板・ストック・スキーブーツを使用。
    グラススキー:少し短めの専用の板を使用。スキーブーツはスノースキーとほぼ共通。
  • ウエアの違い
    スノースキー:防寒性能に優れ運動に適した専用のウエアを着用。
    グラススキー:運動が可能な服であれば何でもOK。
  • 滑り方・動きの感覚
    スノースキー:雪の上では柔らかくスムーズなターンが可能で、滑走感もやや軽め。
    グラススキー:スノースキーのように「ずらす」ことがでず急停止不可。山を向くまでターンを継続させることによって減速・停止する。
  • シーズンと環境
    スノースキー:雪がある冬季に限定。
    グラススキー:春から秋まで、芝のゲレンデや専用コースで楽しめる。「夏にスキーができる」新鮮な体験は、まさにグラススキーならでは!

安心のレッスンと指導体制

初めて訪れる方には無料の「スタートアップレッスン」が用意されています。「曲がる」「止まる」といった基本を経験豊富なスタッフが丁寧に指導してくれるので、初挑戦でも安心です。

さらに、全日本グラススキー連盟公認インストラクターによる有料のステップアップレッスンや、級別テスト対策イベントも実施。本格的な技術習得を目指す方にとっても、充実した学びの場となっています。

安全対策と施設設備

スピード感あるスポーツである以上、安全対策は欠かせません。サンパーク都留では、以下の取り組みを徹底しています。

  • ヘルメットやプロテクターをレンタル料に含め、誰でも利用可能
  • 長袖・長ズボン・グローブの着用を推奨し、怪我を防止
  • 初心者は緩やかなコースで練習し、スピードコントロールを指導
  • 芝の管理や障害物除去、安全ネット設置による環境整備

こうした工夫により、幅広い年齢層が安心して楽しめる環境が整えられています。

施設面では、更衣室やトイレを完備。軽食コーナーは現在休止中ですが、持ち込みの飲食が可能で、電子レンジや冷蔵庫を無料で利用できます。また、近隣の温浴施設「芭蕉 月待ちの湯」との提携で、滑走証を提示すると入浴料が割引になる特典も。滑走後のリフレッシュに最適です。

肝心なゲレンデは最長滑走距離約240m、最大傾斜15°、標高差約40m。平均斜度は13°で、Tバーリフトを1基完備しています。短すぎず長すぎない距離感は、初心者が挑戦するにも、経験者が練習するにも適したバランスの良い環境です。

都心からのアクセスと周辺観光

アクセス面でも便利で、中央自動車道「都留IC」から車で約25分。都心から約90分で到着できるため、日帰りレジャーにも最適です。公共交通機関を利用する場合は、富士急行線「谷村町駅」からタクシーで約20分ほど。駐車場は無料で50台分が用意されています。

周辺には富士山ビューの名所や自然散策スポットも多く、グラススキーとあわせて観光を楽しむことができます。道の駅つる周辺には山梨県立リニア見学センターがあり、家族連れにも人気です。

富士山を望む絶景スポットや温泉施設も豊富で、アクティビティと観光をセットで体験できるのも魅力です。

訪れる人へのメッセージ

最後に、サンパーク都留グラススキー場からのメッセージを頂戴しました。

「大自然に囲まれた緑の芝を、風のように滑り降りる爽快感をぜひ体験してください。初心者向けのレッスンも充実しており、スノースキーのオフトレーニングにも最適です。夏にスキーを楽しむ新しい体験を、ぜひここで味わってみてください!」

サンパーク都留グラススキー場は、「夏でもスキーができる」特別な体験ができる場所。初心者や家族連れでも楽しめますし、都心からのアクセスもいいのが魅力的です。

この夏、大自然と一体になれるグラススキーの爽快感を味わいに、ぜひ都留を訪れてみてはいかがでしょうか。

施設名 サンパーク都留グラススキー場
公式サイト https://sunpark-tsuru-grassski.jimdofree.com/
住所 〒402-0032
山梨県都留市鹿留3900
営業時間 9:00~16:30
定休日 4月中旬より10月末までの土日、祝日のみ営業(GWや夏休み、お盆休みは都度検討)