【2025年改悪】マリオットボンヴォイ・アメックスの無料宿泊特典とは?メリット・デメリットや年会費について解説

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード(マリオットボンヴォイ・アメックス)は、Marriott Bonvoyホテルにお得に宿泊できる特典が魅力のクレジットカードです。中でも、一定の条件を満たすことで付与される無料宿泊特典は、旅行好きにとって見逃せないメリットとなっています。

しかし2025年の大幅な改訂により、年会費の値上げや取得条件の厳格化など、利用者にとって厳しい変更が加えられたことで改悪されたといった声が上がっているのは紛れもない事実です。

本記事では、通常カードとプレミアムカードの違いや改訂内容・無料宿泊特典の使い方、さらにはカードを所有するメリット・デメリットまでを分かりやすく解説します。

目次

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードとは

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、世界各国に展開するマリオット系列ホテルの利用をよりお得にするためのクレジットカードです。宿泊やショッピングでポイントが貯まり、無料宿泊特典や上級会員資格など、旅行好きに嬉しいサービスが豊富に用意されています。

マリオットボンヴォイ・アメックス(通常)の基本情報

 

年会費 34,100円(税込)
国際ブランド American Express
ポイント還元 Marriott Bonvoyホテル利用:6 ×、レストラン・スーパーマーケット利用:4 ×、その他:2 ×(U.S.対象)
家族カード(料金) あり(1枚目無料・2枚目以降は11,550円(税込))
交換先マイル(代表例) ANA、JAL、デルタ航空など(Marriott提携航空会社多数)
無料宿泊ポイント 年間1泊分、最大50,000ポイントまでのFree Night Award
無料宿泊条件 年間150万円以上の利用で付与
無料宿泊最大の交換レート 最大65,000ポイント(+ポイント併用可で65,000点相当も可)
空港ラウンジ なし

マリオットボンヴォイ・アメックス(通常カード)は、年会費34,100円が必要ではあるものの、旅行好きに嬉しい特典が充実しているクレジットカードです。Marriott Bonvoy系列ホテルで利用するとポイント還元率6倍、レストラン・レジャーでは4倍、そのほかの利用でも2倍のポイント還元率があり、日常から旅行まで幅広く活用できます。

家族カードにも対応していて、利用分を1枚にまとめてポイントを効率的に貯められます。

無料食泊特典は、年間150万円以上の利用で獲得でき、最大50,000ポイント(+最大15,000ポイント併用可)相当のホテル宿泊に交換可能です。公式サイトには、利用金額達成後8~12週以内にMarriott Bonvoyアカウントに自動付与されると記載されています。

Marriott Bonvoyのゴールドエリートステータスも付帯していて、ポイントボーナスやレイトチェックアウト、客室アップグレードなどの会員特典も享受できます。

マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムの基本情報

MBA

年会費 82,500円(税込)
国際ブランド American Express
ポイント還元 Marriott Bonvoyホテル:100円につき6ポイント、その他:3ポイント
家族カード(料金) 1枚目無料、2枚目以降は24,750円(税込)
交換先マイル(代表例) ANA、JAL、Deltaなど(提携多数)
無料宿泊ポイント 年1泊分、最大60,000ポイント(条件達成時に更新時付与)
無料宿泊条件 年間400万円以上の利用と継続で付与
無料宿泊最大の交換レート 最大60,000ポイント(+15,000ポイント併用で最大75,000ポイントホテル利用可)
空港ラウンジ 国内13空港・海外1空港で利用可(帰国時手荷物宅配など)

マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムは一般カードとは比べものにならない特典が付帯された上級カードです。

Marriott Bonvoy参加ホテルでの利用で100円につき6ポイント、そのほかの利用でも3ポイントと高い還元率を誇ります。また、カード入会及び更新時に15泊分の宿泊実績が付与されるほか、400万円以上の年間利用で無料宿泊特典(最大50,000ポイント・併用で最大65,000ポイント相当)を受け取れます。

さらにゴールドエリートから500万円以上の利用でプラチナエリートへステップアップする道も用意されており、特典の幅が広がります。

家族カードは1枚目無料で追加可能です。空港ラウンジにも対応していて、利用することで空港での滞在が快適になります。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの改訂内容【ほぼ改悪】

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、2025年に大幅な改訂が実施されます。特典の強化も一部見られるものの、年会費の値上げや条件の厳格化が中心となっており、多くのユーザーにとっては改悪と感じられる内容です。

カード保持者はいつから新年会費が適用される?

すでにMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードを保有しているユーザーにとっては、新しい年会費がいつから適用されるのか気になるところではないでしょうか。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの公式サイトによると、既存会員は2025年10月28日以降に新しい特典内容が適用されると期待されています。その後、次回の年会費請求分、つまり2025年11月以降の請求から新しい年会費へと移行されます。

もし、自分の年会費請求月がわからないのならば、アメックスの「マイアカウント」で確認可能です。年会費の上昇や特典の改訂内容に納得行かないならば、請求のタイミングに合わせてカードの解約を検討するのもよいでしょう。

通常カードの改訂内容【年会費が+11,000円値上げ】

改訂項目 改訂前 改訂後
年会費(税込) 23,100円 34,100円(11,000円アップ)
無料宿泊特典のポイント上限 35,000ポイント 5,0000ポイントに拡大
無料宿泊特典のポイント追加利用 不可 最大15,000ポイントまで併用可能
付帯ステータス シルバーエリート ゴールドエリート
ポイント還元(Marriott利用) 100円=3ポイント 100円=6ポイント
年間利用による特典 なし 年間100万円以上利用で2,500ポイント加算

2025年10月28日の大幅改訂のなかでもっとも注目すべきは年会費の改訂です。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの通常カードの年会費は従来23,100円(税込)から34,100円(税込)へと大幅に引き上げられます。年会費の変更は事実上値上げといってよく、コスト負担が増すという点で見れば、多くのユーザーにとって懸念材料といえるでしょう。しかし一方で特典については内容が全体的にグレードアップしています。

特典のグレードアップが上昇した年会費に見合う内容かを考慮して、カードの利用を継続するか解約するかを決めるとよいでしょう。

無料宿泊特典が最大35,000→50,000ポイントにアップ

従来通常カードで付与されていた無料宿泊特典は、最大35,000ポイントまでのホテルにのみ適用されていましたが、今回の改定により上限が50,000ポイントまで引き上げられ、より高いグレードのマリオット系列のホテルに無料で宿泊できるようになります。さらに新たに導入されたルールとして、手持ちのポイントを最大15,000ポイントまで追加で上乗せが可能です。

新たなルールにより最大で65,000ポイント相当のホテルも宿泊対象となり、選べるホテルの幅が大きく広がることとなりました。例えば、日本国内では「ザ・リッツ・カールトン日光」「JWマリオット・ホテル奈良」など、以前は対象外だった上級ホテルも候補に入ります。

Marriott Bonvoyの資格がシルバー→ゴールドに

通常カードの付帯ステータスは従来「Marriott Bonvoy シルバーエリート」でしたが、改訂によって「ゴールドエリート」へとランクアップします。ゴールドエリート会員になると、宿泊時に得られるポイントボーナスが25%に増加するほか、空室状況に応じて客室のアップグレード、午後2時までのレイトチェックアウトなどを利用可能です。さらにチェックイン字のウェルカムギフトとして、ボーナスポイントがもらえるケースもあります。

ゴールドステータスは本来、年間25泊以上の宿泊実績が必要なレベルであり、カードを持っているだけで資格が付与されるのは大きなメリットです。

ホテル滞在時の快適さや満足度を高めてくれるサービスが多いため、頻繁に旅行する人にとって、今回の改訂は嬉しい変更と感じることでしょう。

ポイント還元率がアップ

今回の改定により、ポイント還元率も大幅に引き上げられます。従来はMarriott Bonvoy系列のホテルで利用すると、100円につき3ポイントの還元率でしたが、改訂後は100円につき6ポイントと、ポイント還元率が倍になります。例えばマリオットホテルで1泊あたり30,000円の支払いをした場合、改定前は900ポイント付与に留まっていましたが、改訂後は1,800ポイントが付与される計算になります。

また、日常のショッピングでも改定前は100円=1ポイントだったのが100円=2ポイントへと改善され、日常使いでも効率的にポイントを貯められます。今回の改訂により、無料宿泊に必要なポイントを従来より早く貯められるようになっており、旅行の頻度が高い人や出張の多い人にとってはメリットの多い変更内容といえるでしょう。

プレミアムカードの改訂内容【年会費が+33,000円値上げ】

改訂項目 改訂前 改訂後
年会費(税込) 49,500円 82,500円
無料宿泊特典のポイント上限 50,000ポイント 75,000ポイント
無料宿泊特典の条件 年間150万円利用 年間400万円以上利用
プラチナエリート取得条件 年間400万円利用 年間500万円利用
ダイニングキャッシュバック なし 年間最大24,000円相当の特典追加
家族カード(1枚目) 無料 維持

改訂により、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアムカードはかつてないほどの改悪が実施されます。もっとも改悪と感じるのは年会費の大幅な値上げで、従来49,500円だったのが82,500円と30,000円以上も値上げされます。

プレミアムカードは確かに一般カード以上の特典が利用可能なカードで、賢く利用することで49,500円の年会費を高いと感じることはありませんでした。

しかし、82,500円になると、年会費に見合った特典が享受できていると感じる人は大幅に少なくなるのではないでしょうか。さらに無料宿泊特典を得るための条件も大きく変更されています。

改定前は年間150万円以上の利用で無料宿泊特典を得られましたが、改訂後は年間栄養学が400万円と2倍以上になっています。

年間150万円以上なら、公共料金をすべてMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードでの支払いにしたうえで普段の買い物にも利用すればたいていの家庭ではクリアできる金額です。しかし改訂後の年間400万円以上というのは、一般家庭では条件達成がかなり困難な金額となっており、多くのユーザーにとって無料宿泊の特典は非常に獲得しづらいサービスとなりました。

加えてプラチナエリートの自動取得条件も400万円から500万円へと引き上げられます。上級ステータスを維持するためのコストパフォーマンスは大きく定価していると言わざるを得ません。恩恵を受けられるのは一部のヘビーユーザーに限られます。高年収で頻繁に利用する人以外は、費用に見合う価値が感じにくいカードとなりました。

無料宿泊特典が最大50,000→65,000ポイントにアップ

改訂により、無料宿泊特典の利用上限ポイントが従来の50,000ポイントから65,000ポイントに引き上げられました。ポイント上限の変更により、カテゴリーの高い高級ホテルでも無料宿泊を利用しやすくなり、旅行の選択肢が広がります。また、手持ちのポイントを最大15,000ポイントまで追加可能なため、合計75,000ポイント相当のホテルも対象にできるのは大きな魅力です。

例えばリッツ・カールトンやラグジュアリーコレクションといった通常では高額な宿泊費が必要なホテルに、実質無料で宿泊できるチャンスが広がります。宿泊対象はダイナミックプライシングにより変動するため、タイミングを見て活用することがポイントです。

プラチナエリート取得条件が年間500万円以上に改悪

今回の改訂でカードの年会費と同様に大きな不満の声が上がっているのが、プラチナエリート資格を獲得する条件です。従来は年間400万円以上の利用で自動付与されていましたが、改訂後は年間500万円以上の利用と実質改悪され、条件獲得が非常に厳しくなりました。

プラチナエリートはラウンジアクセスや朝食無料、客室のアップグレードなど魅力的な特典があるため多くの会員が目指していたステータスですが、一般家庭の方にとって年間500万円の利用というのは現実的に達成できる金額ではありません。

特典内容に変更がないにも関わらず達成条件だけが重くなっているので、今回の改定はヘビーユーザー優遇への傾倒を強めた形です。

新ダイニング特典でキャッシュバック

改訂後新たにダイニング・キャッシュバック特典が追加されました。同得点はアメックスが指定する国内レストランでカード決済を行うと、年間最大24,000円分までのキャッシュバックが受けられるというものです。具体的には付きあたり最大2,000円、年間で12回まで利用可能で1回の利用額に上限はありません。

グルメ志向の人や外食の機会が多い人にとっては、実質的な年会費負担の軽減となる有益な特典です。ただし対象店舗が限られており、使える場所が明確に定められているため、地域やライフスタイルによっては恩恵を受けづらい人もいることでしょう。

事前に対象店舗を確認してから活用するのが特典を活用するためのポイントになります。

マリオットボンヴォイ・アメックスの無料宿泊とは

マリオットボンヴォイ・アメックスでは、年間利用額に応じて高級ホテルに無料宿泊できる特典が付与されます。通じょカード・プレミアムカードでそれぞれ条件や宿泊可能なホテルのランクが異なります。

通常カードで無料宿泊をする条件

通常カードでは以下の条件で無料宿泊特典が付与され、利用できます。

  • カードを1年間継続して保有
  • 年間カード利用金額が150万円以上
  • 付与される無料宿泊特典の上限:50,000ポイント
  • 追加で最大15,000ポイントを加えて宿泊可
  • 特典はカード継続の翌月以降に付与
  • 有効期限は1年間

マリオットボンヴォイ・アメックスの通常カードでは年間150万円以上のカード利用を達成すると、翌年に50,000ポイントまでのホテルで利用可能な無料宿泊特典が一泊分もらえます。

ポイントが不足する場合は、手持ちのポイントを最大15,000ポイントまで付与可能なので、トータルで65,000ポイント分のホテルで無料宿泊が可能です。無料宿泊特典は、カード継続の翌月移行にMarriott Bonvoyアカウントに自動付与されます。

1年間の有効期限がありますが、高級ホテルの宿泊体験を実質無料で楽しめるとあって非常に人気の高い特典です。

プレミアムカードで無料宿泊をする条件

プレミアムカードで無料宿泊特典が付与される条件は以下の通りです。

  • カードを1年間継続して保有
  • 年間カード利用金額が400万円以上
  • 付与される無料宿泊特典の上限:75,000ポイント
  • 追加で最大15,000ポイントを加えて宿泊可
  • 特典はカード継続の翌月以降に付与
  • 有効期限は1年間

マリオットボンヴォイ・アメックスのプレミアムカードでは年間400万円以上のカード利用で、最大75,000ポイント相当のホテルに宿泊できる特典が付与されます。

さらに追加で15,000ポイントまで上乗せ可能なため、合計90,000ポイント分の宿泊も実現可能です。対象となるホテルはリッツ・カールトンやwホテル、セントレジスなどのラグジュアリーブランドが中心で、特典の使い方次第では年会費以上の価値が見込めます。

特典の有効期限は通常カードと同じく1年間で、カード継続の翌月移行に付与されるのも通常カードと変わりありません。

マリオットボンヴォイ・アメックスで無料宿泊できるホテル一覧

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードの無料宿泊特典で宿泊できるホテルを一部ではありますが、一覧にまとめました。まずは日本国内で宿泊可能な代表的ホテルを地域ごとに紹介します。

東京 ザ・プリンス さくらタワー東京、東京マリオットホテル
大阪 ウェスティンホテル大阪、W大阪
奈良 JWマリオット・ホテル奈良
軽井沢 軽井沢マリオットホテル
名古屋 TIAD オートグラフ コレクション

続いてアジア地域の代表的ホテルの一覧です。

バリ(インドネシア) ザ・リッツ・カールトン バリ・W バリ スミニャック
ゴア(インド) JWマリオット・ホテル ゴア・W ゴア、グアマリオットリゾート&スパ
ソウル(韓国) JWマリオット・ホテル ソウル。JWマリオット・トンドゥムン
シンガポール セントレジス・シンガポール・エディション・シンガポール
モルディブ シェラトン・モルディブ・フルムーン・リゾート

その他、人気観光地の代表ホテルです。

ヴェネツィア(イタリア) JWマリオット・ヴェニス・リゾート&スパ
ニューヨーク(アメリカ) セントレジス・ニューヨーク・W ニューヨーク
パリ(フランス) ル・メロディン・パリ・エッフェル、パリ・マリオット・オペラ

無料宿泊特典は、ダイナミックプライシングへと移行しており、ポイント必要数が変動することがあります。表に掲載しているホテルはあくまでも一例なので、最新のポイント必要数や空き状況・利用可能なホテルの情報については、Marriott Bonvoyの公式サイトまたはアプリで必ず確認してください。

マリオットボンヴォイ・アメックスで無料宿泊するときの注意点

マリオットボンヴォイ・アメックスで無料宿泊特典を利用する際はいくつか注意しなければならないことがあります。想定外のトラブルを回避するためにも、特典を利用する前は必ずルールを確認するようにしましょう。

入会後2ヶ月以上経過することが条件

無料宿泊特典はカードを作成後すぐに利用できるわけではありません。

マリオットボンヴォイ・アメックスの無料宿泊特典を利用するにはカード契約から2ヶ月以上経過してから発行される仕組みになっています。つまり、カード入会直後に無料宿泊特典を受けられる利用額を達成していたとしても、旅行などで無料宿泊特典を利用する予定ならば2ヶ月ルールを考慮して計画を立てなければなりません。

また、特典が付与されたことを確認できたとしても、利用したいホテルの部屋に空きがなければ使えませんし、特典の対象外のホテルならば当然特典は利用不可能です。特典の確認と合わせてホテルの確認も忘れないようにしましょう。

最大利用ポイントの上限が決まっている

マリオットボンヴォイ・アメックスで付与される無料宿泊特典には、利用可能なポイントの上限が設けられています。通常カードでは50,000ポイントまで、プレミアムカードでは75,000ポイントまでで宿泊できるホテルしか選べません。

ポイントの上限を超える宿泊料のホテルに対しては、手持ちのポイントのうち最大15,000ポイントまでなら追加可能です。利用ポイントの上限を知らないまま高ランクホテルに無料で泊まろうとしても宿泊可能なホテルとして表示されないため注意しましょう。

また、ダイナミックプライシング制度の影響により、時期によって必要ポイントが変動します。場合によっては必要ポイント数が不足して無料宿泊特典の対象外になることがあるので、対象ホテルのポイント数は必ず確認しましょう。

マリオットボンヴォイ・アメックスのメリット

マリオットボンヴォイ・アメックスには旅行好きな人にとって嬉しい特典が数多く揃っています。無料宿泊やステータス優遇など、所有するだけで受けられるメリットを具体的に解説します。

豪華ホテルに無料宿泊できる

マリオットボンヴォイ・アメックスを持っていると、年間の利用額に応じて無料宿泊特典が受けられます。通常カードで年間150万円以上、プレミアムカードでは年間400万円以上の利用で無料宿泊アワードが付与されます。付与されることで、マリオット系列ホテルのなかから最大50,000ポイント〜75,000ポイント相当の宿泊料金として利用可能です。

また、所持しているポイントを最大15,000ポイントまで上乗せすれば、更に高ランクのホテルも無料宿泊の対象になります。

対象となるホテルにはザ・リッツ・カールトンやWホテル・JWホテルといった高級ホテルも含まれていて、旅行の満足度を大幅に高めてくれます。特典は1年間有効なので、すぐに使わずとも利用したいときに計画的に利用可能です。

Marriot Bonvoyのゴールド会員に無条件で達成できる

マリオットボンヴォイ・アメックスを持っているだけで、自動的にMarriott Bonvoyのゴールド会員資格を得られます。

通常ゴールド会員になるためには年間25泊以上の宿泊実績が必要です。マリオットボンヴォイ・アメックスは一般カードでも年会費が必要ですが、持つだけでゴールド会員の条件を達成できるのは大きな魅力です。

ゴールド会員になると旅行の際に有益な特典が数多く得られるため、年間複数回旅行する人は旅行時に携行する目的でマリオットボンヴォイ・アメックスを作成するのも選択肢のひとつです。

ゴールド会員のメリット

ゴールド会員になると、旅行の際にさまざまなメリットが得られます。宿泊するホテルにチェックインした際にグレードの高い部屋に空きがあれば、客室をアップグレードしてもらえます。また、チェックアウト時間が午後2時まで延長されるため、チェックアウト当日も時間にゆとりを持って行動可能です。

さらに宿泊時に付与されるMarriott Bonvoy ポイントが25%アップするため、ポイントが貯まりやすくなります。貯まったポイントは次回以降の旅行に使うなど、有効活用すると良いでしょう。一部のホテルではウェルカムギフトとして追加でポイントが付与されることもあります。他にもシルバー会員にはない特典が複数あり、ワンランク上の旅行を体験したい人には非常に有用なカードです。

マイルの交換先が豊富

マリオットボンヴォイ・アメックスを利用して貯めたポイントは、ANAや JALといった国内航空はもちろん、ユナイテッド航空・シンガポール航空など世界40社以上の航空会社のマイルに交換可能です。

さらに60,000ポイントをマイルへ移行するたびにボーナスで6,000マイルが加算されるため、トータルで見れば移行効率は非常に高いです。飛行機をよく利用する方や特典航空券を狙っている方には、マイルへの交換はとてもおすすめです。ホテルの宿泊券だけではなく、マイルを貯めて航空券にも利用できるのは大きな魅力といえるでしょう。

保険や補償が豊富

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードのGold会員は保険の補償内容が非常に豊富です。

海外旅行傷害保険 疾病・傷害・携行品損害などに対応
カード利用で自動付帯
国内旅行傷害保険 旅行代金をカードで支払うと補償対象
(死亡・後遺障害)
ショッピング・プロテクション 国内外問わず、購入日から90日以内の破損・
盗難に対して年間最大500万円まで補償
オンライン・プロテクション ネット上の不正利用に全額補償
キャンセル・プロテクション やむを得ないキャンセル時に、キャンセル料を一定額まで補償

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードに付帯するゴールドエリート会員資格は、ホテル滞在時のサービス向上だけではなく、旅行時の保険や日常の買い物に対する補償にも力を発揮します。

例えば海外旅行傷害保険は疾病・傷害の補償に対応しており、緊急時の医療費負担を軽減可能です。さらにショッピング・プロテクションでは高額商品でも購入から90日以内の破損・盗難に対して年間最大500万円まで補償されるため、安心して買い物ができます。

また、ネット上での不正利用時に全額補償が適用されるオンライン・プロテクションがあるため、オンラインショッピングにも強い安心感があります。

空港ラウンジを利用できる

マリオットボンヴォイ・アメックスには、国内の主要空港および一部海外空港にある空港ラウンジの無料特典が付帯されています。会員本人だけではなく同伴者1名も無料で入場できるため、使い勝手は抜群です。

ラウンジではソフトドリンク・軽食・Wi-Fi・電源など各種設備が整っており、フライト前の待ち時間を快適に過ごせます。日本国内なら主要空港のラウンジはほぼすべて利用可能なので、恩恵を受ける機会も多々あるのではないでしょうか。

ただしプライオリティ・パスには非対応なため、海外のVIPラウンジは対象外です。とはいえ、フライト前の待ち時間を快適に過ごすという目的だけなら、マリオットボンヴォイ・アメックスの特典で十分達成可能です。

マリオットボンヴォイ・アメックスのデメリット

マリオットボンヴォイ・アメックスには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットが存在します。年会費や対応範囲の狭さなど、申し込み前に確認しておくべきポイントを分かりやすく解説します。

年会費が高い【改悪】

かつて人気を博していたSPGアメックスカードは比較的コスパが高く、多くの旅行者に指示されていました。

しかし現在のマリオットボンヴォイ・アメックスは通常カードでも年会費が34,100円と2025年の改訂で大幅にアップし、実質的な改悪と感じているユーザーが多いです。

SPGアメックスカードと比べると特典内容は増えているものの、年間500万円の利用がプラチナ会員になるための条件となるなど、特典を利用するためのハードルが上昇しており、従来よりも費用対効果は落ちているといった印象です。

プライオリティ・パスが使用できない

マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードの特典は旅行に非常に特化した内容であるにも関わらず、プライオリティ・パスの特典は付帯していません。他社のプラチナカードでは世界中の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが一般的に含まれているため、差別化が難しい部分となっています。

空港ラウンジ利用に関してはm国内の一部ラウンジには対応しているものの、国際線のVIPラウンジはマリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードでは利用できないため、旅行で空港ラウンジを必ず利用したいと考えている人にとっては物足りないカードと感じることでしょう。

台湾や香港ではアメックスが使用できない

マリオットボンヴォイ・アメックスはアメリカン・エキスプレスブランドであるため、一部の国や地域では利用できない店舗が数多くあります。特に日本人の海外旅行先として人気が高い台湾・香港ではアメックスの加盟店がかなり限られており、現地で使うメインのカードにしづらいのが現状です。

海外旅行に行ったとしても、カード決済ができず現金が必要になる場面が多く出てくる場合があります。

アメックスカードは高い信頼性を誇る反面、利用可能な店舗の少なさという弱点も理解して利用する必要があります。

海外キャッシングが使えない

マリオットボンヴォイ・アメックスには海外キャッシング機能は付帯していません。他のクレジットカードでは、現地ATMを使って現地通貨を引き出すことが可能ですが、アメックスではATMでの現金b引き出しサービスがないため、旅行中に急遽現金が必要なときに困る可能性があります。

特に地元の個人商店・ローカルな飲食店などではクレジットカードが使えない可能性が高く、マリオットボンヴォイ・アメックスでは対応できない場面が多数出てくることでしょう。クレジットカードが使えない地域を訪れる予定があるならば、事前に必要な現地通貨を準備しておくか、別のカードと併用することをおすすめします。

マリオットボンヴォイ・アメックスで無料宿泊を使う方法

マリオットボンヴォイ・アメックスで付与される無料宿泊特典は、Webまたは電話を使って簡単に利用可能です。本章ではWebアプリと電話での利用方法をそれぞれ解説していきます。

Webアプリから申し込む方法

無料宿泊を利用する際は、特にこだわりがないのならば、Webアプリから申し込むことをおすすめします。Webアプリからの申し込む方法について、手順ごとに簡単に解説していきます。

Marriott Bonvoy公式サイトまたはアプリにログイン

Marriott Bonvoyの公式Webサイト、またはスマートフォンのアプリにログインします。ログインにはカード入会時に作成したBonvoyアカウントが必要です。

「ポイントでの宿泊」検索を選択

トップページの検索バーから「ポイント/無料宿泊」でのYouTube薬を選択肢、宿泊希望日・地域・人数などの条件を入力します。

ポイント対象ホテルを確認する

検索結果から利用可能なホテルの一覧が表示されます。無料宿泊特典で予約できるホテルのみが表示されるようフィルター設定することも可能です。

特典宿泊の対象ホテルを選択して予約

表示された対象ホテルの加賀から希望のホテルを得ラヴィ、空き室状況と必要ポイントを確認したうえで「ポイントを使って予約」を選択します。

確認画面で無料宿泊特典を適用する

予約画面で「無料宿泊アワードを使用」の選択肢が表示されたら、それを選択して予約手続きを完了させます。ポイント残高や有効期限は同画面で確認可能です。

電話で申し込む方法

マリオットボンヴォイの無料宿泊特典は、電話でも予約が可能です。専用デスク(マリオット・リザベーションセンター)に連絡し、無料宿泊アワードの利用希望を伝えてください。受付時間は9:00~18:00(年中無休)です。希望ホテル名や宿泊日、Bonvoy会員番号を用意しておくとスムーズに手続きを進められます。

マリオットボンヴォイ・アメックスに関する質問

マリオットボンヴォイ・アメックスに関しては、入会特典や紹介制度、家族カードの扱いなど気になるポイントがいくつかあります。入会を検討している方から多く寄せられる質問について、分かりやすく回答していきます。

入会キャンペーンはやってる?

マリオットボンヴォイ・アメックスでは時期に応じて入会キャンペーンを実施しています。例えば入会後3ヵ月以内に一定額を利用すると、利用額に応じてボーナスポイントが付与されることがあります。キャンペーンの内容や期間については公式サイトで最新情報を確認してください。

紹介を受けるにはどうすればいい?

紹介を受けるにはカードを保有している紹介者から専用URLを送ってもらう必要があります。送られたURLからカードを申し込むことで入会ポイントが増加するケースもあります。SNSや家屋・友人を通じて紹介を依頼するのが一般的です。

家族カードのポイントも合算される?

家族カードで利用した分も本会員のポイントに自動加算されます。例えば家族カードを使って買い物をして付与されたポイントは、本会員のBonvoyアカウントにポイントが貯められるため、家族で協力して効率よくポイントを貯めれば、年会費分の本は十分取れます。

ポイントの有効期限はある?

マリオットボンヴォイのポイントの有効期限は24ヵ月、つまり2年間です。ただし期間内に1度でもポイントの増減があれば有効期限は延長されます。普段の買い物でマリオットボンヴォイ・アメックスを利用していれば、実質ポイントの有効期限はないといってよいでしょう。

まとめ

マリオットボンヴォイ・アメックスは無料宿泊特典・ゴールドエリート資格・自動付帯海外旅行保険など特に旅行好きが多くの恩恵を得られる1枚です。カードは通常・プレミアムの2種類があり、それぞれ年会費や特典に大きな差があります。

2025年10月の改訂によって、一部特典は内容が強化されたものの、年会費・無料宿泊特典を付与されるまでの利用額・プラチナエリート達成までの目標額がすべて上昇しており、実質改悪されたというユーザーからの声はとても多いです。

無料宿泊の条件など利用可能な精度の条件や制約についてしっかり理解し、自分のライフスタイルに合ったカードかを検証してから作成するとトラブルに巻き込まれずに済みます。